ニュース:TVアニメを映画館で見る文化を根付かせたい!「一年中アニメを大型スクリーンで上映」をコンセプトにした『アニメZONE』が2019年7月19日よりシネ・リーブル池袋でスタート!

左:東京テアトル西澤彰弘さん、右:スロウカーブ東大介さん

2019年7月19日、東京・池袋にあるシネ・リーブル池袋において、「一年中アニメを大型スクリーンで上映する」をコンセプトにした『アニメZONE』が7月19日(金)よりスタートしました。

第一弾の上映作品は、7月19日~9月19日までの間、「さらざんまい」「フルーツバスケット」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」「プリティーリズム・レインボーライブ」「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 劇場編集版」「ちはやふる」「鬼平」「ソード・オラトリア ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝」「あの夏で待ってる」と9作品が上映される予定です。

今回、上映が開始されたと言う事で、シネ・リーブル池袋を運営する株式会社東京テアトルの執行役員映画興業部長の西澤彰弘さんと、コンテンツの調達を担当する株式会社スロウカーブのプロデューサーの東大介さんに話を伺いました。


Q.「アニメZONE」の企画の経緯は?
西澤さん:
一年半前から池袋地区の新しいコンテンツを開発したいなと思いまして、実質一年くらい前から企画を立ち上げました。今の時代、どうしても映画のジャンルが邦画、洋画、アニメとジャンルがここ5、6年で確立されてきていて、ある程度売り上げも取っているのですが、映画館も色んなジャンルを上映していて、作品が出尽くしています。

「新しい事をやりたいな。」と思っていて、ただ新しい事をやろうとしても、映画を作るにしても、一から作品を(作るのは)お金がかかる。素材を作るにしてもお金がかかる。宣伝にしてもお金がかかる。その中で、新しい物を作り上げるのではなく、掘り起こすことを考えました。

そうなると、アニメと言う枠の中で、まだ映画館で上映していないものが「TVアニメ」なんですよ。TVアニメを掘り起こすという事で膨大なコンテンツがある。素材もBlu-rayというものがあって、作品にお客様もついていて、宣伝もある程度認知されている所から、掘り起こしを考えて企画しました。

東さん:
西澤さんと弊社(スロウカーブ)の代表が最初にこちらの企画を作っていて、私も全体の企画のプロデュースをしています。メインの企画が作品の調達という事で、劇場のアニメの上映で流すと言うことで、どういう事をやっていこうかを考えています。

今、「さらざんまい」(取材日に上映されていたコンテンツ)というTVアニメで放送していたものをやっているのですが、アニメの昔見ていたコンテンツを流していきたい。

作品の調達に関しても、西澤さんの方から「今流行りの作品とか、そういった縛りが無くて、面白い企画性のあるものをやって欲しい。」というオーダーをして貰っていて、今、調整しているものも、自分で見たい物や、各ユーザーさんが昔見ていたコンテンツを映画館で見たいと思う物を取って行こうという事で、調達をしたり、企画の方をしています。


Q.「アニメZONE」についてお客様からの反響は?
西澤さん:
反響は凄くあるのですが、新しい事なので、凄い長い目で見ないといけないなと思います。今の時代、TwitterやFacebookなどのSNSがあるのですが、伝達能力は一般の人にも伝わりやすいのですが、これを持続させていくのが僕らのこれからの使命だと思っています。

TVアニメを映画館で上映するというのは、今まで何故出来なかったのかというのは凄い色んな縛りがあったので出来なかったのですが、色んなことがあって出来なかったのを、今回は一年間かけてその縛りを一つ一つ解いて行って、ここまで持ってきたのは、もの凄い事なんです。それを帯(毎日同じ時間帯)で上映するのはかなり映画館としても画期的な事なので、これを新しいムーブメントの走りにしていきたいです。お客様の反応が良いです。

目新しい物なので、RTしようかなとか、そういうのも出てくるのですが、お問い合わせも凄く多くなってきています。一歩お金を払って、劇場に足を運ばせるという作業は普通の映画よりハードルが高いんです。それを踏み出せるような施策を考えています。


Q.「アニメZONE」今後のラインナップは?
東さん:
ラインナップはリリースをさせて頂いていますが、8月に「ちはやふる」という作品をやるのですが、終わった後に「ばくおん!!」や「あの夏で待ってる」、「鬼平」、「まじっく快斗」という作品を用意・準備しています。

今後、Twitterの方でユーザーさんの声が直接聞けているので、ユーザーさんの方からも「シティーハンター」をやって頂きたいとか、こういう作品をやって欲しいというご意見を頂いているので、その意見を反映させながら、作品の方を今後色んな企画をして、調達していきたいです。

西澤さん:
反響は各配給会社さん、アニメの制作会社さん、プロデューサーさんからうちの方にも問い合わせが来ています。通常付き合っている配給会社さんからも問い合わせがあって、この作品も参加したいと相当数貰っています。注目はされているんだなと感じています。

東さん:
色んな見せ方が出来ると思っています。アニメを今後、二期、三期をやる時に一期のプロモーションとして、今までの振り返り上映をしたりとか、ユーザーさんが昔見ていた作品をOVAでビデオで見たり、DVDで見ている物をみんな好きな人達と見て、劇場で合わせて見て、大きなスクリーン、音響の良い環境で、映像を見るというのをそういった環境を提供できると思っています。ユーザーさんのそういった声を引き続き拾っていきたいです。

西澤さん:
7,8,9月はこういう形、ワンスクリーンでやっていきますが、年間を通しては20:00から2時間くらいの帯で6話ずつ、ずっとやって行こうかなと思っています。試行錯誤の上映形態でやってみて、どこでお客様にピンポイントにハマるかなと思っています。


Q.どの年齢層をターゲットに今後(10月以降)作品を上映していきたいですか?
西澤さん:
基本は、ここの映画館はアニメを中心にやっているのですが、(東京テアトルでは)有楽町、渋谷、新宿、池袋と都内でアートハウスとして展開していて、それぞれコンセプトを持ってやっているんです。

池袋のコンセプトは20代中心の若者をターゲットのアニメやアニメ原作の実写の邦画をティーン、20代中心の男性女性を中心に幅広く展開しています。今回のターゲットも勿論親和性の高いターゲットのティーンから20代の作品を中心に基本は展開して行こうかなと思っています。

この秋以降、一年中やる展開に関しては、夜8時から10時以降の展開になるので、少し上の40代、50代も懐かしめる作品を幅広くやっていきたいなと思います。


Q.お客様に向けてのメッセージ
西澤さん:
是非、応援して頂きたいです。この「TVアニメを映画館で見る」というのを是非楽しんで頂きたいのと、我々も正直商売抜きでやっているところもあるので、一緒になって盛り上げていければなと思います。

東さん:
TVアニメはTVで見れたり、ネットの環境が流行っているので、スマートフォンで誰でも見れてしまうのですが、「良い音響、大きいスクリーン、自分たちの好きな作品を同じ仲間で見る」という楽しみというのがあると思うので、ユーザーさんに引き続きこの企画を続けていきたいと思っていますので、是非一緒に応援するような形で見に来て欲しいと思います。是非とも引き続きユーザーさんも池袋に足しげく運んで頂ければと思います。


<アニメZONEとは>
年間200に近いアニメ作品がTVで放送される中、インターネット環境の充実による動画配信サイトの増加により、アニメの視聴方法もテレビ放送に限らず、パソコンやスマートフォンでの動画配信サイトでの視聴など環境も多種多様となってきています。

そうした中で、映画館のスクリーンでアニメ作品を連続で楽しむ“一挙見上映”や、TV放送に先駆け楽しめる“先行上映”など劇場でのアニメ鑑賞も浸透してきており、さらには“応援上映”“絶叫上映”などより企画性の高い上映も実施されています。

アニメ聖地の一つである池袋から、劇場へと足を運ばれるアニメファンの皆様へ向けた新しいアニメ視聴スタイルが、今夏に誕生します!

公式サイト:
https://ttcg.jp/cinelibre_ikebukuro/topics/

公式Twitter:
https://twitter.com/animezone_movie