公式レポート:『キャロル&チューズデイ』まさにリアル“奇跡の7分間”!3rd LIVE ~Mother~ ライブレポート到着!

あまりにも豪華すぎるミュージシャンたちの参加により、“前代未聞のTVアニメ作品の誕生“と話題となったTVアニメ『キャロル&チューズデイ』。本作はフジテレビ「+Ultra」ほかにて放送され、NETFLIXにて全世界190の国と地域で配信中のボンズ20周年×フライングドッグ10周年記念作品として総監督・渡辺信一郎、キャラクター原案・窪之内英策を迎えアニメ史を塗り替える、全世界に向けた音楽作品。

2020年1月18日に東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催された3rd LIVE ~Mother~のライブレポートが到着!

世界で活躍するアーティストたちからの楽曲提供を受け、数々の名曲に彩られたTVアニメ『キャロル&チューズデイ』。その音楽世界をリアルに体験できるライブも、今回で3回目。出演アーティストは過去2回のライブを上回り、キャラクターの声を担当した声優も加わっての豪華な一夜となった。

「それはまるで奇跡だった。そう、火星の歴史に刻まれることになった奇跡の7分間。これはその原動力となった二人の少女の物語である」という、毎回の冒頭に流れていたガスのナレーションが流れて、ライブは幕を開ける。

最初にステージに登場したのはもちろん、キャロル&チューズデイのシンガーボイスを務めるナイ・ブリックス(Nai Br.XX)とセレイナ・アン(Celeina Ann)。まずは、1クール目のオープニングテーマ「Kiss Me」を歌唱する。続く2曲目は、疾走感のあるポップナンバー「Beautiful Breakdown」。二人の明るいボーカルで、会場の雰囲気がさらに華やかになった。

今回のライブのメインMCを務めるのは、セレイナ。最初のMCでは二人が簡単な自己紹介をして、ナイの英語をセレイナが訳していく。そしてすぐに3曲目の「Army of Two」へ。二人の美しいハーモニーが響く、劇中でも印象的に使われていた曲だ。4曲目の「Day By Day」では、前回のライブと同様、間奏にバンドのメンバー紹介があり、ギター、ベース、キーボード、ドラムがそれぞれソロを披露した。

ここで一旦、会場のライトが落ち、キャロル役の島袋美由利とチューズデイ役の市ノ瀬加那が舞台袖に登場して、ピンスポットが当たる。

二人が披露したのは朗読劇。キャロル&チューズデイが、マーズ・ラウンジでの初めてのライブに臨むとき(5話)の楽屋でのやり取りが、生アフレコのような形で演じられていく。

朗読劇が終わると、ナイとセレイナが、キャロル&チューズデイがそのときに歌った曲「Someday I’ll Find My Way Home」を披露。このようにして、楽曲と朗読劇がリンクしつつ、全24話のストーリーをステージ上でゆるやかに再現していくのが、今回のライブのコンセプトだ。

2度目の朗読劇では、島袋と一ノ瀬に加え、ガス役の大塚明夫が登場。キャロル&チューズデイが、有名アーティストの代役として10万人規模のサイドニアフェスのステージに挑んだ6話の場面を新たに演じた。そして二人が10万人のブーイングを浴びながらも果敢に歌った「Round & Laundry」が、ナイとセレイナによって披露された。

次にステージに登場したのは、アンジェラのシンガーボイスを務めるアリサ(Alisa)。

アンジェラが劇中で最初に歌った「Move Mountains」からスタートし、コケティッシュなポップナンバー「All I Want」、2クール目のエンディングテーマ「Not Afraid」と歌い継いでいく。MCでは「相変わらず緊張しています」と言っていたが、堂々たるパフォーマンスで、常に自信に満ちているアンジェラそのものだ。

3度目の朗読劇では、アンジェラ役の上坂すみれが登場。キャロル&チューズデイとの一騎打ちとなったマーズブライテスト決勝(12話)に臨むアンジェラの心境を、「私は魂に火をつける!」と熱演。それを受けて、アリサが「Light A Fire」をエモーショナルに歌い上げた。

続いては、シベールのシンガーボイス、マイカ・ルブテ(Maika Loubté)。マーズブライテストでのシベールのように椅子に座ったままで、「La ballade」を歌唱。2コーラス目では立ち上がって、シベールの退廃的な内面を歌とダンスで表現していく。

4番目に登場したのは、ピョートルのシンガーボイス、ジェイ・アール・プライス(J R Price)とダンサーのTACCHI。ダンスパフォーマーでもあるピョートルのステージを、二人が気持ちを合わせて再現していく。「Dance Tonight」も「Love Yourself」も劇中でピョートルが歌ったままの姿を味わうことができた。

ピョートルの華やかなパフォーマンスの後は、クリスタルのシンガーボイス、ローレン・ダイソン(Lauren Dyson)の出番に。大物女性シンガーのクリスタルそのものという金髪のロングヘアで、「Unbreakable」を朗々と歌唱。さらに16話に登場した往年の名シンガー、フローラの曲「Give Your The World」をカバーした。

出演者全員の出番が一周すると、ライブはいよいよ後半。アリサが2クール目の曲を中心に4曲を披露。アリサ自身が作詞した悲しみに満ちた曲「Endless」、劇中ではピョートルとのコラボ曲だった「LIGHTS GO OUT」など、アンジェラの心の浮き沈みを表現したパフォーマンスになった。

ここで挿入された4度目の朗読劇は、島袋、市ノ瀬、上坂によるサイドニアフェスのライブ前(19話)のキャロル&チューズデイとアンジェラのやり取り。お互いをライバルと認め合う会話に続いて、ナイとセレイナが登場。サイドニアフェスで披露されたアコースティックナンバー「Message in the Wind」を、しっとりと歌い上げた。

5度目の朗読劇は、ガスがマーズグラミーの受賞ライブに臨むキャロル&チューズデイを鼓舞する場面(22話)を大塚が熱演。クリスタルとのコラボとなった「After the fire」では、クリスタルのシンガーボイス、ローレン・ダイソンも登場し、3人で息の合った歌唱を披露した。

声優陣全員による6度目の朗読劇を越えると、ライブはいよいよクライマックス。最終話で火星中のアーティストを集めて歌われた〈奇跡の7分間〉の曲「Mother」が披露される瞬間が、いよいよ訪れる。

物語の中では参加していなかったシベールも含めての6人による「Mother」は圧巻。観客は総立ちとなってリズムに合わせてクラップをし、楽曲のラストではアニメと同じように金色の紙吹雪が場内を舞った。歌い終えると自然に肩を組んだシンガー達。それもまた、アニメと同じ光景だった。

ライブのラストを飾ったのは、1クール目のエンディングテーマ「Hold Me Now」。軽快なポップソングを6人が笑顔で歌い、2時間半にわたるライブは幕を閉じた。

ライブが終わると、シンガー、声優合わせて出演者全員が今の気持ちをスピーチ。「奇跡の3時間弱でした」という上坂すみれのコメントが、この日のライブを見事に言い表していた。


<「『キャロル&チューズデイ』3rd LIVE ~Mother~」>
2020年1月18日(土)@LINE CUBE SHIBUYA
アーティスト:
キャロル&チューズデイ(Vo. Nai Br.XX&Celeina Ann)
アンジェラ(Vo. Alisa)
クリスタル (Vo.Lauren Dyson)
ピョートル(Vo.J R Price)
シベール (Vo. Maika Loubté)

キャスト:
島袋美由利(キャロル役)
市ノ瀬加那(チューズデイ役)
上坂すみれ(アンジェラ役)
大塚明夫(ガス役)


<SET LIST>
〈Carole&Tuesday〉
1. Kiss Me
2. Beautiful Breakdown
3. Army Of Two
4. Day By Day
●朗読①初ライブ前(キャロル&チューズデイ)
5. Someday I’ll Find My Way Home
6. Whispering My Love
7. Lost My Way
●朗読②初めてのサイドニアフェス(キャロル&チューズデイ✕ガス)
8. Round & Laundry
〈Angela〉
9. Move Mountains
10. All I Want
11. Not Afraid
●朗読③マーズブライテスト決勝前(アンジェラ)
12. Light A Fire
〈Cybelle〉
13. La ballade
〈Pyotr〉
14. Dance Tonight
15. Love Yourself
〈Crystal〉
16. Unbreakable
17. Give You The World
〈Angela〉
18. Breathe Again
19. The Tower
20. Endless
21. LIGHTS GO OUT
●朗読④サイドニアフェス2キャロチューライブ前:キャロル&チューズデイ✕アンジェラ
〈Carole&Tuesday〉
22. Message in the Wind
23. Threads
●朗読⑤マーズグラミーキャロチューライブ前 ガス
24. After the fire
25. Lay It All On Me
26. The Lonliest Girl
●朗読⑥火星移民メモリアルホールMother当日:キャロル&チューズデイ✕アンジェラ✕ガス
〈ALL LINEUP〉
27. Mother
28. Hold Me Now