ニュース:和歌山県を題材にした舞台「火具鎚(カグツチ)のうた」が上演決定!キャラクターデザインは劇画家さいとう・たかを氏が担当!

和歌山市と和歌山市観光協会が中心となって文化芸術体験の機会を創出するプロジェクト「WAKAYAMA SOUNDSCAPE 2020」より、舞台「火具鎚のうた」(かぐつちのうた)が和歌山城 西の丸広場にて上演することが決定した。

本作は、1,400万年前に紀伊半島で起こった地球最大規模の噴火から着想を得たストーリーを「劇団5454(ランドリー)」の「ト音」にて数々の賞を受賞した脚本家・春陽漁介氏が描き下ろした“未来の和歌山市”を題材にした物語で、キャストには和歌山児童合唱団や和歌山県在住の若手俳優らを中心に起用している。

また、本作の主人公であるミーコ・カイ・ソラのキャラクターデザインを和歌山県和歌山市出身で不朽の名作『ゴルゴ13』の作者として知られる、さいとう・たかを氏が担当。「和歌山の古くから伝わる歴史的逸話、更には雄大かつ神秘的な自然を多くの方々、特に若い世代にも知って頂ける良い機会になれば」とコメントしている。

レーザーやLEDなどの最先端機材を駆使し、新歌劇として上演される本作は、全国から視聴できるよう映像配信される予定です。

舞台「火具鎚のうた」は公式サイトにて3月16日正午公開予定。今後の展開にご期待ください。

<CHARACTER>

ミーコ Miko
カイ、ソラとは幼馴染。とても怖がりの女の子。普段は天真爛漫だが、それは恐怖心の裏返し。人一倍恐怖心を感じやすいキャラクター。

カイ Kai
ソラの兄でミーコとは幼馴染。勉強はあまり得意ではないが、三人の中では記憶力を持っていて、誰も覚えていないようなことを覚えている。三人の中では一番勇気のあるキャラクター。

ソラ Sora
カイの弟でミーコとは幼馴染。勉強がとても得意で、論理的。非科学的なことは絶対に信じない。冷静沈着だがどこか可愛げのあるキャラクター。


<キャラクターデザイン/さいとう・たかを氏コメント全文>
私は1936年、和歌山県で産声を上げました。生誕の地でもある和歌山には想い入れ深く、今回のオファーも快く引き受けさせて頂きました。和歌山の古くから伝わる歴史的逸話、更には雄大かつ神秘的な自然を多くの方々、特に若い世代にも知って頂ける良い機会なのかとも思いながら、キャラクターデザインをしました。「火具鎚のうた」という舞台作品にて、和歌山の魅力的な「歴史」「自然」が末永く伝承されていく事を心から願っております。

<あらすじ>
西暦2100年、世紀末を迎えた和歌山市。現代と大きく変わらないように見える世界だが、地球の温暖化は止まらず、百年前にも流行した終末思想がインターネットをにぎわせている。そんな未来に暮らす高校生のミーコとソラは、ある日を境に全く同じ夢を見始める。赤く燃え上がる空に「火具鎚(カグツチ)」という言葉(うた)。カイの弟で秀才のソラは、ふたりの話を信じようともしない。一方で、その現象は日に日に世界へと広がっていく・・・最初は一蹴していた科学者も、悪質な噂だと批判したメディアも、今ではその究明に真剣だ。

徐々に曖昧になっていく “現実” と “夢” の境界が消え去る時、主人公の3人は、“記録” ではない “記憶” を見ることになる。

それは、誰のための、誰の予言なのか?再び、「火具鎚のうた」が流れ始める。

<ステートメント>
ヒト科/人類は、火を道具として操ることで自分たちだけを自然摂理から切り離し、人間(人と人との間=社会)となった。

火は鉄を生み、鉄は武器となり、それは、さらなる大火を生み続けた。

そうして、道 “具” としての “火” はいつしか、人間があつかえる限界を遥かに超え、この星を幾度も滅ぼすほど、強く大きな力を持った。

それこそが、太古の昔から語り継がれてきた「火具鎚」であり、八百万の神々が、驕り高ぶった人間へと振り下ろす鉄 “鎚” だ。

火を生む環境破壊。
本末転倒な核兵器。
心を失わせる炎上。

これは、あらゆる火を起こし、自らのみならずすべてを焼き尽くさんとする人間の業に警鐘を鳴らす歌だ。

<キャラクターデザイン:さいとう・たかを>
1995年大阪「日の丸文庫」より『空気男爵』でまんが界にデビュー。その後、上京し、仲間と「劇画工房」を結成。大人の鑑賞に堪えうる「劇画」を定着させ、分業制を取り入れた「さいとう・プロダクション」を設立。代表作『ゴルゴ13』は1968年に連載を開始し、現在も「ビッグコミック」で連載中の長寿シリーズとなっている。1976年、第21回小学館漫画賞受賞。2003年に紫綬褒章、2010年に旭日小綬章受章。2018年には和歌山県から和歌山県文化表彰・文化賞を授与されている。

<振付:野口量>
ジャスティン・ビーバーをフィーチャリングに迎えたウィル・アイアムの「#that POWER」の振付をはじめ、国内外の有名アーティストに振付・演出を行う。

<振付:森井淳>
大学にて踊りに出会う、最近ではダミアン・ジャレ&名和晃平「VESSEL」、シディ・ラルビ・シェルカウイ「プルートゥ」などへ出演。その他映像作品、MVなどへの出演、ダンスクラスやWSなどにも積極的に取り組む。

<Space Design:YAMACHANG>
2000年よりレーザー・ライティングデザインとして活動をスタート。活動領域は企業インスタレーションの光の空間デザインからアンダーグラウンドなクラブパーティ までと多岐にわたる。アナログ機材からデジタル機材をシームレスにリンクし拡張させ、オーディオビジュアルシステムやドローンレーザーの開発から演出まで型にとらわれない幅広い表現を行う。クリエーター集団『REALROCKDESIGN』所属。

<写真:Iori Takano>
1997年和歌山県生まれ。2018年にカメラを手にする。四季や空の魅力に惹かれ、その魅力をずっと残したいという思いから写真の世界へ。現在はSNSを中心に活動しており、総フォロワーは4.5万人超え(2021年1月)。「美しい瞬間を永遠に。」をテーマに関西の魅力を発信している。

<脚本・演出:春陽 漁介>
日本大学芸術学部出身。イキウメ前川知大氏に師事し劇作を学ぶ。多数の商業演劇他、映画やアプリゲーム、WebCMの脚本、またEvery Little Thingの20周年アルバム豪華版にて、持田香織の歌詞を物語にする「リリックストーリーブック」を執筆するなど、舞台に限らない。その他、芸能事務所の俳優養成所や、高校演劇部の講師。俳優業やラジオ構成作家、FMヨコハマのラジオDJなど多岐にわたり活動中。

<児童合唱:和歌山児童合唱団>
1958年に発足。小学1年生~高校2年生の団員の約100名。過去33回の海外演奏旅行をはじめ、定期演奏会や国内招待公演を中心に年間約20回の演奏活動を行う。国際的なコンクールにおいて全て「上位入賞」するなど世界的に高い評価を得るほか、全日本合唱コンクール一般の部で児童合唱として初の関西代表、宝塚国際室内合唱コンクールではこちらも児童合唱初の総合ニ位受賞など日本を代表する合唱団として活躍。2019年はエストニアで開催されている世界遺産の音楽祭に日本から初めて招待される。

<混声合唱:The Metropolitan Chorus of Tokyo>
作曲家・合唱指揮者の松下耕が音楽監督・常任指揮者をつとめる合唱団で構成される『耕友会』のメンバーによる混声合同合唱団。 合唱祭やイベントへの参加、学校や福祉施設への訪問演奏、CD録音、海外における公演や交流活動など、合唱文化の継承と保存、発展に貢献している。2015年 アメリカ、ユタ州ソルトレイクシティで行われたアメリカ合唱指揮者協会ACDA主催の国際合唱カンファレンスでの招待演奏。2016年 韓国の釜山国際合唱祭・コンクールでの招待演奏。2017年 第50回記念和歌山県合唱祭での招待演奏。

<作曲:松下耕>
1962年東京生まれ。作曲家、合唱指揮者。国立音楽大学作曲学科首席卒業。卒業後、ハンガリーに渡り、合唱指揮法及び作曲法を学ぶ。作曲家として生み出している作品は、合唱曲を中心として多岐にわたり、それらの作品は国内外で広く演奏・出版されている。指揮者としても自身の合唱団を率いて世界各国の国際コンクールで優秀な成績をおさめており、現在では世界各地から音楽家として招聘されている。一般社団法人東京国際合唱機構代表理事。東京都合唱連盟副理事長。イタリア合唱指揮者協会名誉会員。

<作詞:みなづきみのり>
京都市在住。2006年頃より作詩・作詞活動を開始し、多数の歌や合唱作品が作られている。また、シューベルトの連作歌曲集「美しき水車小屋の娘」の日本語訳を手がけるほか、「合唱物語」というジャンルを開拓し、創作物語のテキストと構成全般を担当する等、歌や合唱音楽と関わりながら意欲的に活動中である。

テーマ曲:
「カグツチ」
作曲:松下 耕
作詞:みなづき みのり


<開催概要>
上演タイトル:「火具鎚のうた」
会場:和歌山城 西の丸広場
舞台「火具鎚のうた」は公式サイトにて3月16日正午公開予定

公式サイト:
https://kagutsuchinouta.jp/