レポート:AnimeJapan 2021:TVアニメ「進撃の巨人」The Final Seasonスペシャルステージレポート

2021年3月28日、オンラインで行われているAnimeJapan 2021において、TVアニメ「進撃の巨人」The Final Seasonスペシャルステージが行われました。今回のステージには、梶裕貴さん、石川由依さん、井上麻里奈さん、神谷浩史さん、細谷佳正さん、花江夏樹さん、佐倉綾音さんが登壇されました。

時間となり、キャスト陣が登壇した形でスタート。最初の挨拶でも梶さんが「(今回の登壇メンバーが揃うのは)今のご時世でアフレコでも珍しい。」という豪華キャストが勢揃いしました。

そして、今回のステージでは、キャストが演じたキャラの印象的なシーンについて、熱すぎるトークが展開されました。

佐倉さんは70話のガビの歴史のやり取りをするシーンを挙げ、「だんだん敵が分からなくなり、自分たちも研ぎ澄まされる。」という話をされ、梶さんも追加で作品の伏線についての解説をされました。

花江さんは、63話のファルコがガビに思いを打ち明けるようで打ち明けていないシーンを挙げ、先のシーンでまだ話せないが、原作を見て号泣したシーンとの対比の描写が強く出ていると話していました。

神谷さんの選ぶリヴァイのシーンは72話を挙げ、目をそらすシーンにリヴァイにもそんな一面があるのかと神谷さんも話し、「リヴァイは他のキャラクターに比べて変わらない性格だったので、こういうセリフを用意してくれるんだ。やってても楽しかった。と人間らしさもあると思われたそうです。

細谷さんの選ぶライナーは60話の最初に登場したシーンを挙げ、パラシュートに乗りながら、一人でずっと喋っているのが良い意味で違和感があったそうです。また、進撃の巨人の現場で「ここに帰ってきたくなかった」と以前話をされた際に、佐倉さんに誤解して理解され、インタビューを受けた際に、聞き手に誤解されていた話をされ、進撃の巨人の現場は、大きな声をだし、喉の手術をした細谷さんにとっても声優的に命がけであると、話していました。

井上さんの選ぶアルミンは73話を挙げ、石川さんと収録を何回前からボイコットしようかというくらい憂鬱だったと話していました。このシーンは大切なミカサがエレンを思っているか、ミカサとエレンの関係に関する怒りであったと話していました。

梶さんも原作も最終回まであと1話ということで、それぞれのキャラクターが最終的に何を考えていたのかは「あくまで自分の中で想像してアフレコ現場で実践、演出して貰ってやっていたが、僕がやっているのが合っているからOK貰っていたが、考えるとあそこがこうでというのはなんか違うかな。」と梶さんも自問自答して演じていたと話していました。

梶さんと石川さんが選ぶシーンは共通で69話を挙げ、今の時間軸よりも前の段階で、何が本音なのかが(作品が)終わってない中で分からない状態で話すのは難しいが、梶さんが演じるエレンは「104期の仲間や親友を死なせたくない、守りたいという気持ちが強くて、エレンにしては珍しく、自分の気持ちを素直に話して、いろんな人にいじられたが、顔を赤らめるのがつらい状況が続く中で差し込まれるのは結果的に辛くはなるが、このシーンがあったからこそ、僕が思って作っているエレンは踏ん張っているなと思います。」と話していました。

石川さんは「本当にミカサのシーンというより、104期のシーンということで、The Final seasonではミカサのシーンは辛い所が多くて思い出すのが涙だったので、こちらを挙げたのですが、顔を赤らめるシーンの前で、エレンの巨人をだれが引き継ぐかという話の時に、私が俺がとなって、今自分がモンスターにならなければならないという時に、なりたくはないけど、みんなが自分が手を挙げてくれるというのはエレンのためもあるし、誰かをそういう思いにさせてはいけないという思いやりがあるからこそ、発言している訳で、104期の一緒に戦ってきた絆とか改めて辛い状況の中で、ここが回想されることで、ずっと戦ってきた絆、回想されることで、切なくもあり、尊いシーンだと思いますし、この時代に帰りたいと思いながら見ていたシーンです。」と個人のシーンではなく、チームのシーンを挙げられているのが印象的でした。

そして、作品について各キャストが思い思いのシーンを挙げていると、梶さんが「今日、作品について語れるのは嬉しいかと思ったけど、辛い。」と作品に対しての実際に精神的に応えるシーンや、人一倍強い思い入れの強さや、もう少しで原作の物語が完結すること、「進撃の巨人」The Final Seasonで演じる機会が少なくなっているのも気にされた様子でした。

話が盛り上がりすぎて、コーナーは一つで終わり、最後に一言メッセージとして、

佐倉さんは「ガビ、彼女の中で革命が起きている真っ最中で、好き嫌いがとても分かれるキャラだと思います。初めてトークで、無観客で良かったなと思う作品に出会いました。つらい展開が続いていますけど、きっと一人だと抱えて考えて、消化しきれない展開になっているので、たくさんの皆さんと一緒に、この作品の終わりを迎えたいと思います。アニメーションはまだ続きますので、引き続きよろしくお願いします。」

花江さんは「これからさらに怒涛の展開が待ち受けているので、ファルコとしてもまた演じたいなというシーンがあったり、ここは早くアニメで見たいなというシーンがたくさんあるので、それを楽しみにしながら、ファルコはおそらくガビの事をちゃんと思い続けて、彼は彼女の味方であり続けると思いますし、味方であり続けると思いますし、そうあって欲しいです。」

神谷さんは「全世界的に注目されるコンテンツになりましたが、プレッシャーが増えたかというと、そうでもなくて、何故かというと第一期の時からスタジオに行きたくないなと思うくらい、追い詰められて音を取っていました。プレッシャーも第一期の時から抱えていました。どんどん大きくなったかというと、そうではなくて、相変わらずスタジオに通ってます。そのプレッシャーに押しつぶされたりして、細谷君は入院する羽目になりましたが、誰しもプレッシャーに押しつぶされそうになって、僕も一瞬壊れそうになったのですが、なんとなく最後まで壊れずに諫山先生がどういうエンディングになるか分かりませんが、事と次第によっては、漫画界のマスターピースになるかもしれませんし、映像化していったら、ジャパニメーションとしての世界に誇れるマスターピースになると思っているので、最後までみんな健康で走り抜けられたらなと思います。」

細谷さんは「日本だけではなく、世界の皆さんにも見てもらえる環境もあるんですよね。良い時代なったなと思います。僕も健康に気を付けながら、最後まで頑張ろうと思います。二度と故障しない様に、戻ってこれたのが奇跡です。」

井上さんは「The Final Seasonは神谷さんも言う通り、スタジオに行く事が非常に困難だった。色々な思いを抱えながら、覚悟を持って行かなければならない現場で、自分にとって凄くアフレコが毎週辛いなと思う作品です。作品自体にいろいろな方の思いがかかっているなと日々感じています。それは作品としてもそうですし、キャラクターとしてもそうです。自分に出来る限りをこの作品にぶつけて、出来る限りアルミンの最後の最後まで演じ尽くしたいなと思います。」

石川さんは「ミカサとしては、The Final Seasonは辛い展開が本当に多くて、辛いし、今となっては絶望的な気持ちにもなったりしたのですが、でもちょっと俯瞰的に見て、視聴者として作品を眺めると誰が正義で何が正しいのかが分からなくて、決して一つの所だけ見ていたら分からないことがたくさんあるなと、凄く複雑な気持ちや、でもそんなわからないところが面白いなといつも楽しさ半分絶望半分で見ています。海外の皆さん含めて、日本の皆さんからも反響があって、嬉しい所ではあります。とにかく、見届けなければいけないと思いますが、辛い展開もありますが、これからも頑張ってミカサを演じて行きたいと思います。」

梶さん「今日、作品について、進撃の巨人について、お話できる機会が凄く楽しみで、これだけキャストが揃うのが凄く嬉しくて、マーレ編から加わった二人と一緒に出来るのが幸せで、話したいと思っていました。片や一緒にやってきた皆さんと一緒で心強いなと思ってて、いっぱい話したいなとか思っているけど、ネタバレとかエレンのシーンも含めて混乱する部分はあるんです。こういう時にある程度自分は話せる人間だなと思っていたのですが、想像以上に言葉が出てこなくて、まとまらなくて、もっと伝えたかったのですが、まだ途中ですから僕らも最後まで演じきっていませんし、原作も物語が最後まで描かれ切っていないので、またこういう場で皆さんと場所と時間を共有出来ればなと思います。『進撃の巨人』という作品、関わらせて頂いた作品はどの作品も愛情や熱意をもってやっていますが、この作品の感じるところは人それぞれ違うと思うのですが、本当にこんなに生きている中で、伝わってくるもの考えさせられるものがあるんだなと、触れれば触れるほど感じる作品は僕は初めてです。最後まで、命削って、魂込めて演じて行きたいと思います。どうか見守っていただければなと思います。」

最後はAnimeJapanのイベントでは恒例の「心臓を捧げよ」のポーズをして、イベントが終了しました。


TVアニメ「進撃の巨人」The Final Seasonの第76話「断罪」が、NHK総合にて今冬放送されることが発表された。

3月28日(日)の第75話「天地」放送終了後、『「待っていたんだろ」「ずっと」「二千年前から」「誰かを」』という言葉と、エレン達の軌跡の特別告知映像がながれるとともに、第76話「断罪」がNHK総合にて、今冬放送されることが発表された。


TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season Part 2特別映像

https://youtu.be/d0sL9asAgWc

2013年から続くTVアニメ「進撃の巨人」、原作もついに残すところ1話となり、世界中から注目を集めている。TVアニメ「進撃の巨人」The Final Seasonの今後展開にも是非ご期待いただきたい。


<TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season 作品情報>
放送情報:
TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season
第76話「断罪」
NHK総合にて今冬放送予定
※放送日時は変更になる場合がございます


TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season Part 2特別映像

https://youtu.be/d0sL9asAgWc


<イントロダクション>
「その巨人はいついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた。
自由のために戦った。名は――進撃の巨人」
ついに明かされた壁の外の真実と、巨人の正体。
ここに至るまで、人類はあまりにも大きすぎる犠牲を払っていた。
それでもなお、彼らは進み続けなければならない。
壁の外にある海を、自由の象徴を、まだその目で見ていないのだから。
――やがて時は流れ、一度目の「超大型巨人」襲来から6年。
調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を敢行する。
「壁の向こうには海があって、海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた……」
壁の中の人類が、初めて辿り着いた海。
果てしなく広がる水平線の先にあるのは自由か、それとも……?
エレン・イェーガーの物語は、新たな局面を迎える。

<スタッフ>
原作 諫山創(別冊少年マガジン連載/講談社)
監督:林祐一郎
シリーズ構成:瀬古浩司
キャラクターデザイン:岸 友洋
総作画監督:新沼大祐
演出チーフ:宍戸淳
エフェクト作画監督:酒井智史 古俣太一
色彩設計:末永絢子
美術監督:小倉一男
画面設計:淡輪雄介
3DCG監督:上薗隆浩
撮影監督:浅川茂輝
編集:吉武将人
音響監督:三間雅文
音楽:澤野弘之/KOHTA YAMAMOTO
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)
音響制作:テクノサウンド
アニメーションプロデューサー:松永理人
制作:MAPPA

<キャスト>
エレン・イェーガー:梶裕貴
ミカサ・アッカーマン:石川由依
アルミン・アルレルト:井上麻里奈
コニー・スプリンガー:下野紘
サシャ・ブラウス:小林ゆう
ヒストリア・レイス:三上枝織
ジャン・キルシュタイン:谷山紀章
ライナー・ブラウン:細谷佳正
ハンジ・ゾエ:朴璐美
リヴァイ:神谷浩史
ジーク:子安武人
ファルコ・グライス:花江夏樹
ガビ・ブラウン:佐倉綾音
ピーク:沼倉愛美
ポルコ・ガリアード:増田俊樹
ウド:村瀬歩
ゾフィア:川島悠美
コルト・グライス:松風雅也


<音楽情報>
【オープニングテーマ】神聖かまってちゃん/「僕の戦争」
配信「僕の戦争」:
https://lnk.to/BokunoSensou_TVSize

【エンディングテーマ】安藤裕子/「衝撃」
配信シングル「衝撃」:
https://lnk.to/Shogeki


<CDリリース情報>
発売日:2月3日(水)
タイトル:衝撃
値段:1,300円+税
品番:PCCA.4999

収録楽曲:
M1.衝撃
M2.花一匁
M3.nontitle

オリジナル特典
・Amazon:メガジャケ
・ディーラー共通(Amazon以外):チェンジングジャケット


<Blu-ray&DVD情報>
【第1巻】
発売日:2021年5月19日(水)
収録話数:60~67話
価格:19,800円(本体)+税
品番 Blu-ray:PCXG-60101 DVD:PCBG-61901

初回特典:
・キャラクターデザイン・岸 友洋 描き下ろしケース
・豪華デジパック仕様
・「雨宿りの情景 特別編〜雨の古城にて〜」ドラマCD
古城に集った者たちが、雨宿りの一時に自らの想いを口にする。《雨》が紡いだ、兵士たちの決意と覚悟の物語。
原作31巻特装版 小説小冊子のエピソードをドラマCD化!

収録エピソード:
Ep1 『地下牢跡』-リヴァイ、エレン
Ep2 『埃をかぶった書斎』-ハンジ、リヴァイ
Ep3 『古びた礼拝堂』-エレン、ジャン
・フルカラーブックレット
・スペシャルシーンセレクトコンテ集

映像特典:
・制作メイキング映像
・「進撃の巨人」ちみキャラ劇場
・PVCM集

【第2巻】
発売日:2021年7月21日(水)
収録話数:68~75話
価格:19,800円(本体)+税
品番:
・Blu-ray:PCXG-60102
・DVD:PCBG-61902

初回特典:
・キャラクターデザイン・岸 友洋 描き下ろしケース
・豪華デジパック仕様
・「雨宿りの情景 特別編〜雨の古城にて〜」ドラマCD
古城に集った者たちが、雨宿りの一時に自らの想いを口にする。《雨》が紡いだ、兵士たちの決意と覚悟の物語。
原作31巻特装版 小説小冊子のエピソードをドラマCD化!

収録エピソード:
Ep4 『雨音の絶えない客間』-エレン、ミカサ
Ep5 『崩れかけた城門』-エルヴィン、リヴァイ
Ep6 『塔、雨雲の向こうに』-エレン、アルミン
・フルカラーブックレット
・スペシャルシーンセレクトコンテ集

映像特典:
・制作メイキング映像
・「進撃の巨人」ちみキャラ劇場
・ノンテロップOP/ED

発売元・販売元:ポニーキャニオン


<キャラクター情報>
【エレン・イェーガー Eren Yeager (CV:梶裕貴)】
104期訓練兵団出身。調査兵団所属。「進撃の巨人」「始祖の巨人」の力を宿す。マーレ潜入を敢行。

【ライナー・ブラウン Reiner Braun (CV:細谷佳正)】
マーレの戦士隊副長。パラディ島潜入から戻った唯一の帰還者。「鎧の巨人」の力を宿す。

【ジーク・イェーガー Zeke Yeager (CV:子安武人)】
マーレの戦士長。グリシャの息子で、エレンの異母兄。「獣の巨人」の力を宿す。

【ファルコ・グライス Falco Grice (CV:花江夏樹)】
マーレの戦士候補生。ガビを守りたいが為、彼女と同じく「鎧の巨人」の継承を志す。

【ガビ・ブラウン Gabi Braun (CV:佐倉綾音)】
マーレの戦士候補生。ライナーの従姉妹で、「鎧の巨人」の継承者を目指している。天真爛漫。大胆不敵。

【ピーク Pieck (CV:沼倉愛美)】
マーレの戦士。「車力の巨人」の力を宿す。長期間の四足歩行の影響か気怠げに見えるが、判断力に定評あり。

【ポルコ・ガリアード Porco Galliard (CV:増田俊樹)】
マーレの戦士。「鎧」の継承争いや兄の死を巡り、ライナーと確執がある。「顎の巨人」の力を宿す。

【ウド Udo (CV:村瀬歩)】
マーレの戦士候補生。眼鏡の大人しそうな少年だが、興奮すると悪態をつく。外国の言葉を解する。

【ゾフィア Zofia (CV:川島悠美)】
マーレの戦士候補生。ガビとは対照的に、クールで大人びた印象を与えるが、時折とぼけた発言をする。

【コルト・グライス Colt Grice (CV:松風雅也)】
マーレの戦士候補生。ファルコの兄。戦士候補生中の最年長でリーダー格。「獣の巨人」の継承が既定路線。


The Final Season公式サイト:
https://shingeki.tv/final/

公式Twitter:
https://twitter.com/anime_shingeki

©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会