公式レポート:中島愛・ニューシングル「知らない気持ち/Bitter Sweet Harmony」リリースイベント公式レポート到着!

<中島愛が、最新のWタイアップ曲を含む全6曲のミニライブを開催。FCイベントのゲストも発表に!>
中島愛が、9月15日、Wタイアップ・シングル「知らない気持ち/Bitter Sweet Harmony」のリリース記念イベントを都内某所にて開催。<かくりよ盤><すのはら盤>の2種に収録された4曲の新曲を中心に全6曲を歌ったミニライブに続き、特典のお渡し会を行い、抽選で当選した約800人のファンとのスペシャルなひとときを楽しんだ。

「雨の中、お越し下さりありがとうございます。中島愛です!」。手を振りながら登場した中島は、髪を下ろし「Bitter Sweet Harmony」のMVと同じ水色と赤のコンビネーションが鮮やかなワンピースの装い。登壇前まで、どこか落ち着いた雰囲気だった会場に「ギアを入れて行きますよ!」とたきつけ、さっそくライブスタート!1曲目は、6年越しのタッグとなったkz(livetune)プロデュースによるTVアニメ「すのはら荘の管理人さん」OPテーマ「Bitter Sweet Harmony」。自然と立ち上がってピンクのペンライトを振り始めるファンを前に、中島は大きく微笑む。ステージライトが作り出すポップな空間の中、キュートな手振りを交えながらも包容力のある歌声を響かせた。

会場は一気にヒートアップし「せっかく立ってもらったのですが、次はバラードです」という言葉にも誰一人座る様子を見せなかった。そんな一人ひとりの心にそっと寄り添うように優しく歌い掛けるのは、TVアニメ「かくりよの宿飯」EDテーマ「知らない気持ち」。続く「ポラリス」とも、フレッシュな才気弾けるクリエイター・シンリズムがタイアップ作品をイメージして作り上げた楽曲だ。軽やかにステージを右へ左へと歩き、あたたかなクラップで会場が一つになった。

アニメのタイアップ曲を歌うときは、声優として役を演じる演じないに関わらず、自分なりに作品を咀嚼し、その核となるものを背負うように歌っているという中島。岩里祐穂作詞、H ZETT M作曲、H ZETTRIO編曲によるTVアニメ「重神機パンドーラ」の挿入歌「悲しみと共に」は、作家陣と直接言葉を交わしたわけではないが「曲を聴いただけでも〝人生〟とはこういうものだと感じる、未知の領域の曲だった」と語る。

客席に「いつもの私と違いましたか?」と問い掛けると「セクシー!」という声が上がり、思わず「セクシー!?」と目を丸くする瞬間も。「人間らしい生々しさがある曲だから、その感想もわかる気がする」と、喜んで受け止めた。そして「座って聴いてもらえると嬉しいです」という言葉とともに、初披露。背後からのライトに照らされ、顔に影が落ちるようなドラマチックな演出の中で、ジャジーなピアノの音色に合わせ歌い上げられる物語に、会場は酔いしれた。

「歌えたわー」と、しみじみ息をつく中島を讃えた拍手が湧き上がる。「私は29歳で、まだまだこういう曲に声を乗せるには青いように思います。この先、できる限り長く活動して、そのときどきで歌いながら育てていきたい、一緒に成長したい曲になりました」と、頼もしい思いも伝えられた。今回はカラオケだったが、いつか生演奏で聴けるときが待ち遠しい。

今回のシングルに収録した4曲を歌いきり、残りが2曲であることを明かすと、客席から「えーっ!」と残念がる声が聞こえる。「いやいや、シングルのイベントだから!納得して!」と、予想外のリアクションに踊りきつつも顔をほころばせる中島。「次の曲は、何を聴いてもらおうかなと悩んで……私の歌いたい曲にしました!」と、今年2月に発売した4thアルバム「Curiosity」より「Odyssey」をセレクト。

肩をすくめてリズムに乗り、先ほどの曲とは打って変わって等身大の〝私〟を歌う。選曲の理由は「秋に似合うかなと思って」だと言うが、まさに、天高くセンチメンタルな今の季節にピッタリ。天井のライトが、願いを託した星のように瞬く。また、この曲がアルバムの購入者抽選特典でアナログレコードになったことに触れ「いつか、欲しい人全員が手に入るかたちでレコードを作りたい」とファンを味方に宣言し「偉い人」にアピールしていく作戦も、茶目っ気たっぷりで中島らしい。

ここで、11月に開催されるファンクラブイベントについて、新情報が発表となった。なんと、今回のシングルで楽曲を提供してくれたkzとシンリズムがライブゲストで参加するというのだ。さまざまなクリエイターとの出会いにより、その音楽的な才能を花開かせてきた中島が、生のセッションを通してどのようなドラマを見せてくれるのか、期待がふくらむ。さらに、イベントタイトルは「あなたと愛とVol.2~誰もがえびす顔~」に決定。いくつかの候補の中から、中島自身も二度見してしまったという「じわじわ来るタイトル」によって、すでに会場には福が訪れたようだった。

いよいよ、最後の曲となる。中島の「今日は、何曜日ですか?」という問いかけに「おおっー!?」と声をあげたファンはサイリウムを青く灯して立ち上がる。「みんな、察しが良くて大好き!」と、満面の笑みを浮かべ――「サタデー・ナイト・クエスチョン」と曲名を叫んだ。中島が親指と人差し指を立てて突き上げ「ハイ、ハイ!」とフィーバーすると、会場の熱は留まることを知らない。ラストの「次の扉開けたのなら」のフレーズで、次なる場所を目指すかのように、前方を差す姿も目に焼き付いた。

途中、ペットボトルの水を飲んで、定番の「お水おいしいー?」という声が飛び交うと「この文化って、いつから始まったのかなあ?私は聞かれるの、嫌いじゃないんですよ」と話を広げるなど、ファンとのコミュニケーションを楽しんでいた。この夏は国内外でさまざまなフェスに出演していたが、単独でステージに立つのは久しぶりということもあり、自身にとっても満たされた時間となったようだ。

今月末にフィリピンで開催されるイベント「COSPLAY MANIA2018」や、10月の「超アニソンライブ2018 supported by がたふぇす」への出演ほか、10周年イヤーの快進撃はまだまだ続く。来年2月に行われる「フライングドッグ10周年記念LIVE―犬フェス!―」の出演が決まったことについても「そうそうたる先輩方の歌が聴けることが何よりも嬉しい!」と素直な気持ちをのぞかせる。

「今日は、短い時間でしたがみなさんと会えてとても嬉しかったです。もっと長く、お会いできるよう頑張ります。ワンマンライブ……来年とかにやれたら良いですよね?ね?はい、言霊ーっ!」と、締めの挨拶までポジティブなパワーに満ち、今回の新曲を通して得たもののを大きさを感じさせるのだった。こうして、50分にもわたったライブパートが終了。熱気そのままに行われたお渡し会へと、イベントは続いた。


<セットリスト>
M-1:Bitter Sweet Harmony
M-2:知らない気持ち
M-3:ポラリス
M-4:悲しみと共に
M-5:Odyssey
M-6:サタデー・ナイト・クエスチョン


中島愛ファンクラブイベント「あなたと愛とVol.2~誰もがえびす顔~」
日時:11月9日(金)開場:18:00/開演:19:00
会場: LIQUIDROOM(渋谷区東3-16-6)
チケット代金:5,500円(税込み)+ドリンク代500円
出演:
中島愛
kz(from livetune)
シンリズム

9月22日(土)10:00~9月30日(日)18:00までファンクラブサイトにて申し込み受付中。
https://sp.nakajimamegumifc.com/


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