レポート:夏目友人帳は皆さんの心に愛され続ける作品「劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~」初日舞台挨拶レポート

2018年9月29日、東京・新宿にある新宿バルト9において、「劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~」初日舞台挨拶が行われました。

今回の初日舞台挨拶では、夏目貴志役の神谷浩史さん、ニャンコ先生・斑役の井上和彦さん、夏目レイコ役の小林沙苗さん、田沼要役の堀江一眞さん、多軌透役の佐藤利奈さん、もんもんぼう役の小峠英二(バイきんぐ)さん、六本腕の妖怪役の西村瑞樹(バイきんぐ)さん、津村容莉枝役の島本須美さん、津村椋雄役の高良健吾さんが登壇されました。

今回の舞台挨拶では、全国126劇場でライブビューイング中継がされており、新宿バルト9だけではなく、全国の多くの劇場で今回の初日舞台挨拶を見られた方もいました。そして、初日舞台挨拶は、上映後と言う事で、キャスト陣も劇場版の内容を踏まえ、トークが行われました。

9人がステージに登壇し、一言の自己紹介をされましたが、キャストによって、緩急織り交ぜた自己紹介で、会場を沸かせていました。

最初に「夏目友人帳の魅力」という質問については、井上さんはニャンコ先生の声でニャンコ先生だと話し、他のキャストからも異論が出せるわけが無いと話されていました。そして、井上さんはアフレコ時の苦労として、今回は同じシーンを3回収録したのが大変だったと話していました。

小林さんについては、妖怪達の話す想いの強さにジーンとすると話し、堀江さんは妖怪に見習う部分が多く、妖怪の方が優しいのでは無いかと言うと、井上さんが神谷さんの優しい声だろうと話し、神谷さんが照れながら突っ込みを入れている場面もありました。

続いて、「ゲストキャラクター」の方達について、役作りについては、高良さんは俳優が声優を演じる事に色々考えられたそうですが、声優の役作りとして、俳優が声優をやる意味を考えながら、演じたとの事です。俳優と違って、声優は芝居に制限があり、そこに苦戦された話もあったそうですが、やりがいがあって、面白かったと総括されていました。

島本さんについては、切ない話で、島本さんは今回の役のオファーを受けるまでは夏目友人帳を知らなかったそうですが、作品を勉強して、とても良い作品だと感じたそうです。島本さんは井上さんと世代が同じで、過去の共演する作品もとても多いとのことでしたが、夏目友人帳での井上さんの演技については、過去に経験したことの無い声でとても驚かれたそうです。

そして、バイきんぐの二人については、小峠さんはどうしてオファーが来たのかな?と思われたそうですが、演技については、井上さんからも演技のお墨付きを得ていました。西村さんは、六本腕の腕の表現が難しかったと話していました。

次に、「忘れられない出会い・別れのエピソード」については、佐藤さんは猫との出会いを挙げ、猫との話では、思わず表情が蕩けていました。堀江さんは学生時代に友達が事故で亡くなってしまい、それがあって声優を目指そうというきっかけになったそうです。小林さんは今の仕事を始めるきっかけがスカウトで、たてかべ和也さんが小林さんの出演していた舞台を見て、声をかけられたそうです。そして、事務所に所属してから、たてかべさんと接点が出来、たてかべさんの私生活でも役を大切にしている姿勢が印象的だったと話していました。

井上さんは、学生時代に養成所に通い、永井一郎さんの指導を受けたそうですが、そこの養成所時代から永井さんが亡くなられるまで、お世話になった事を挙げていました。神谷さんは、夏目友人帳という作品との出会いと、今日は高良さんが凄いと大絶賛をされ、高良さんも思わず反応に戸惑っていた様子でした。

高良さんは、作品に似ていることとして、小さい頃は引っ越しが多かった事や、名前で弄られたりすることが多かったと思い出されていました。島本さんは別れというと、二度と会えない別れを想像されるそうですが、10年前に始まった番組があり、前任者が体調を崩されて、ナレーションを引き継いでいたそうですが、今年前任の方が亡くなられて、生前に会われた時の笑顔が忘れられないと話していました。

小峠さんについては、一族が全員スキンヘッドで、冠婚葬祭で集まって会うと、一族だなと感じられるそうです。西村さんについては、出会いと言えば22年前に大分の教習所で相方の小峠さんに会って、違う機会で事務所のオーディションに行った際、偶然小峠さんに会ったのが運命だったと話していました。

今回の舞台は熊本と言う事で、高良さんの出身が熊本なので、高良さんから熊本の魅力については「人」と話し、祖父母が住んでいる阿蘇の地域も好きだと話していました。夏目友人帳の舞台挨拶でも、井上さんと堀江さんは熊本は行くので、今から楽しみにしているそうです。

最後にファンの方へメッセージとして、代表して4人からメッセージとして、島本さんはこの映画を見て幸せになれれば良いなと話し、高良さんは高良さんが好きな夏目友人帳は人間が忘れてしまっている大切な事を妖怪が気付かせてくれて、そして妖怪との交流が人間界の良さが伝わってくるのが良いなと話し、井上さんは劇場版になりました。10年経ちました。これからも皆様の応援のお陰です。神谷さんはいつの時代にやってもこの作品は皆さんの心に愛され続ける作品とコメントされ、初日舞台挨拶が終わりました。


劇場版「夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」
2018年9月29日(土)より全国公開

劇場版 夏目友人帳 公式サイト:
http://natsume-movie.com

公式Twitter:
https://twitter.com/NatsumeYujincho

©緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト