レポート:赤澤「切り抜いた自分を出せるのは嬉しい」「Tomoru Akazawa Third Photobook 3」発売記念イベント合同取材レポート

2024年3月30日、東京・池袋にあるHMVエソラ池袋において。「Tomoru Akazawa Third Photobook 3」発売記念イベントが行われました。

今回は、イベントを前に、赤澤燈さんに合同インタビューに応じて頂けました。

以下は質疑応答になります。


今回のイベントについては、「久しぶりにPhotobook、久しぶりに自分だらけの本が出せるのは、嫌いだった自分をだんだん受け入れる、自分の事が好きになるような感覚・数字『3』『33』に撮った自分、切り抜いた自分を出せるのは嬉しいし、皆さんにお渡しできるのは嬉しいです。」と話していました。

写真集の撮影は、何時頃?どちらで?何日間撮られましたか?では、「去年の11月ごろ、ほぼ1日半で撮りました。2日間撮影の時間があったのですが、初めてのスタッフさんでしたが、とても円滑に進みました。仲良くなれたと思います。」と初めての人でもすぐに打ち解けられた様子でした。

撮影時の思い出に残るエピソードについては。「一番印象に残っているのは、ハウススタジオで撮影をして、アットホームで撮影が進みました。3~4時間が巻きが進んで、時間に余裕があるから映画を見るという話になり、動画配信サービスで映画を見ました。」」とそこまでは良かったようですが、「私はホラーは好きじゃないのですが、スタッフさんがホラーを見たいという事で見たのですが、この後の恵比寿ガーデンプレイスの夜景の中でどんな気持ちでイルミネーションに行けばいいんだよと思いました。けど、スタッフさんといっぱい話も出来たし、良かったです。」とスタッフの人に配慮したため、恵比寿ガーデンプレイスの聖夜な雰囲気での気持ちのコントロールが難しかったようですが、気持ちの切り換えは出来ていたみたいです。

お気に入りの写真を選んだ理由は?では「車なんですが、自分の車と撮りたくて、33歳の時に免許を取って、納車をして、どうしても打ち合わせの時に『撮りたいことありますか?』と言われて、入れて貰いました。無理やり入れてもらったのでお気に入りです。」という事で、赤澤さんお切り入りの愛車を写真集にも収めたそうです。インタビューの時でも、愛車についての愛の深さを感じさせて頂きました。

今回のフォトブックは「四季」をテーマにしていますが、注目して見てもらいたいところは?では、「結構、テーマごとに髪型が違って一年通した自分を見てもらえるかなと思います。」と、一日半で撮ったとは思わせないくらいに変幻自在のヘアスタイルには要注目です。

写真集に点数をつけるなら何点ですか?では「点数なんてつけられないくらい可愛いです。僕ではなくて、フォトブックの存在は自分の宝物の存在で、自分の33歳はそこにしか残らないと思います。」と舞台で演じている役のセリフを引用し、演じている作品一つ一つを大切にされているのが伝わってきました。

二週間前の3月14日に34歳の誕生日を迎えられたという事で、抱負についても話していただき、「33歳と34歳は結構イメージが変わったなと、響きが違うなと、中盤に差し掛かったなと。34歳は強くなることを目標にしています。強くは、肉体的にも、怪我とかしないように生活したいし、精神的にも強く一年耐えれる一年になればと思います。」とコメントをされ、合同取材が終わりました。


<書籍情報>
タイトル:Tomoru Akazawa Third Photobook 3
発売日:2024年3月14日(木)
仕様:B5判/96頁
価格:3850円(税込)
発行:KADOKAWA

Tomoru Akazawa Third Photobook 3
© 2024 ENA ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

ニュース:DisGOONie x 講談社Vol.1 こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ提携公演 舞台『ヴィンランド・サガ』~海の果ての果て 篇~/~英雄復活 篇~ 幸村誠×西田大輔対談が実現!!

DisGOONieがお届けする初の2.5次元舞台作品、DisGOONie x 講談社Vol.1こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ提携公演舞台『ヴィンランド・サガ』~海の果ての果て 篇~/~英雄復活 篇~。

4月19日(金)より始まる公演を前に、原作者・幸村誠と、舞台版の脚本・演出を務める西田大輔の対談を敢行。連載開始時からずっと読み続けてきたという『ヴィンランド・サガ』ファンの西田は、はたしてこの壮大なストーリーをどうやって舞台に現出させるのか。そして、それを生みの親である幸村はどう受け止めたのか――。

誰も見たことのない挑戦の一端を探る。

僕が描きたいものをきちんと物語にしてくれていた
――西田さんの書いた脚本をお読みになって、幸村先生はどんなことをお感じになりましたか。

幸村 僕が『ヴィンランド・サガ』を通して描きたいと思ったのは、“人は変わる”ということでした。今回、脚本を読ませていただいたときに、僕が何も言わずとも、そこをきちんと拾い上げて物語にしてくださっていて、この人にお任せすれば大丈夫だと思いました。本当にありがとうございます。

西田 いや、こちらこそ光栄です。

幸村 難しいと思うんですよ。上演時間の限られている演劇というフォーマットで、人の成長を描くのって。それには、短い時間の中でちゃんと人が何かしらの経験を得て変わる瞬間を切り取らなくちゃいけない。まだ出来上がりを拝見していないので、断定するようなことは言えませんが、そこにチャレンジしようとしてくださっている姿勢をすでに脚本から十分に感じられたことがうれしかったし、僕が『ヴィンランド・サガ』で描きたいのはこれだったと再発見させてもらったような気持ちでした。

西田 尺の問題は、確かに大きなハードルでした。僕自身、漫画やアニメを原作とした舞台化に携わる機会が多いのですが、時間の制約上、どうしても端折らなければいけないところはあって。そのたびに「どうしてあのエピソードをカットしたんだ」という原作ファンのみなさんの声に胸の痛む思いがあったんですね。この『ヴィンランド・サガ』に関しては、僕自身が19年来の大ファン。だからこそ、できる限り先生の描いた世界をそのままちゃんと描きたいという思いがありました。今回、2本立てにしたのも、僕が見たい『ヴィンランド・サガ』を全部やるためには、これだけのボリュームが必要だと思ったからなんです。

原作ファンのみなさんの気持ちを壊したくない
――幸村先生から、舞台化にあたって何かオーダーしたことはありますか。
幸村 実はまったくないんです。

西田 今回せっかくこうして対談をさせていただけるので、先生からぜひともこれをやってほしいというオーダーがあれば聞きたいなと思っていたんです。遠慮なくおっしゃってください。

幸村 本当に何もないんです。それは決して今回の舞台化に対して思い入れがないとか、そういうわけではなくて。メディアミックスに対しては作家さんごとにいろんな考えがあられると思いますが、僕自身は自分の描いたものが別のメディアに姿を変えるときは、むしろ原作と違いがあるほうがうれしいんです。原作通りにやってくれ、という思いはまったくない。アニメ化のときも同じ気持ちでした。でも(アニメ版を担当した) 薮田(修平)監督にはまったく信じてもらえなくて。「幸村さんは本当は不満があるけど、我慢しているんだ」と思われていたみたいで、そうじゃないんだと説得するのに時間がかかりました(笑)。

西田 (笑)。

幸村 別のメディアと言っても、アニメの場合は同じ絵ですから、想像がつくところがあります。でも、舞台は生身の人間が演じるわけですから、もう根本から違う。一体どんな変化が生まれるんだろうと今から楽しみにしています。

西田 僕としては、この物語を立体化していくにあたって、原作ファンのみなさんの気持ちを壊したくないというのが一番にあります。だから、今回の挑戦は、自分が原作を読んだときに面白いと感じたものに、舞台という立体空間で、生身の人間たちによってどこまで近づくことができるか。それに尽きます。

幸村 やっぱり殺陣の練習とかされるんですか。

西田 めちゃくちゃやります(笑)。殺陣は僕がつけるので、とにかく原作の世界と齟齬がないように。原作ではあれだけの大人数が出てきて戦うわけですが、残念ながら舞台で同じ人数を出すことは不可能。でも、ちゃんと先生が描いた戦場の臨場感を観客のみなさんに感じていただけるようなアクションを今から考えています。

幸村 僕自身が脚本を読んだときに、かつて自分が描いたものを追体験した感覚になったように、きっと原作を愛してくださっているファンのみなさんが舞台をご覧になったら、もう一度、物語を最初から体験し直しているような気分になれると思うんですね。我ながら陳腐な表現でお恥ずかしいですが、今、頭にパッと思い浮かんだ言葉をそのまま言うと、これは“味変”です。きっと長く応援してくださっている方ほど、そろそろ味がしなくなってきたなと思いながら、口の中でモグモグしていらっしゃると思うんです(笑)。この舞台化は、新しくなった『ヴィンランド・サガ』の味を食べる絶好の機会。新しいメディアで、新しい世界観で生まれた『ヴィンランド・サガ』の味をぜひ多くの人に楽しんでほしいですね。

幸村×西田ふたりのこの対談は、舞台『ヴィンランド・サガ』公式HPにて掲載されている。
https://disgoonie.jp/vinlandsaga/

さらに、ふたりの対談は、作品作りに向き合う互いの姿勢をリスペクトし合い深く語られ、長時間に及んだ。その内容は、4月19日から始まる舞台『ヴィンランド・サガ』~海の果ての果て 篇~/~英雄復活 篇~の劇場売りパンフレットに掲載される予定だ。


<ストーリー>
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の集団、ヴァイキング。
最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸”ヴィンランド”を目指す――

「海の果ての果て 篇」では、何故トルフィンが復讐鬼になっていったのか――かつての記憶、アシェラッドとの出会い、父トールズへの想いを描き、「英雄復活 篇」では、政権争いの過酷な王家の中で育ってきたために臆病であるデンマークの第二王子、クヌートからの視点を中心に描く。そしてトルフィンという人物、クヌートの人生、一人の青年と一人の王子の成長を追うそれぞれの作品が織り成す対比で、物語はより深みを増す。激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語サガ。


<公演概要>
タイトル
舞台『ヴィンランド・サガ』~海の果ての果て 篇~
舞台『ヴィンランド・サガ』~英雄復活 篇~

<出演キャスト>
舞台『ヴィンランド・サガ』~海の果ての果て 篇〜
橋本祥平 北村諒
中村誠治郎 林野健志 磯貝龍乎 村田洋二郎 山﨑紗彩
佐久間祐人 林田航平 加藤靖久 澤田拓郎 本間健大 書川勇輝
萩野崇

田嶋悠理 田上健太 中土井俊允 窪寺直
梅津大輝 中村天河 巽imustat 岡本麻海 松野咲紀 木村つかさ 樽谷笑里奈

舞台『ヴィンランド・サガ』 ~英雄復活 篇~
橋本祥平 北村諒
中村誠治郎 林野健志 磯貝龍乎 村田洋二郎
佐久間祐人 林田航平 加藤靖久 澤田拓郎 本間健大 書川勇輝
萩野崇

田嶋悠理 田上健太 中土井俊允 窪寺直
梅津大輝 中村天河 巽imustat 岡本麻海 松野咲紀 木村つかさ 樽谷笑里奈

<日程>
2024年4月19日(金)~29日(月・祝)
<会場>
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
<チケット>
全席指定11,000円(税込)
※公演来場者特典:ランダムトレーディングカード(全14種)


<発売スケジュール>
★チケット一般発売中!
取扱プレイガイド:ローソンチケット
Lコード:32210
https://l-tike.com/vinland-saga/

<チケットに関するお問い合わせ>
Mitt 03-6265-3201(平日12:00〜17:00)


劇団「AND ENDLESS」で20年近くにわたり、作・演出を手掛けてきた西田大輔が、「創ることは出逢うこと」をテーマに掲げ、演劇界のみならず広い視野でのエンターテイメント界で俳優達との新たな冒険を目指すために設立。2015年以来、定期的にオリジナル舞台の創作・製作・興行をおこなう。従来の舞台ファンだけでなく、若い層や俳優ファンをも魅了する。

主宰・西田大輔
劇作家・演出家・脚本家・映画監督/1976年11月13日生。東京都出身。1996年在学中にAND ENDESSを旗揚げ。以来劇団の全ての作・演出を手掛ける。2015年DisGOONie設立。漫画、アニメ原作舞台化の脚本・演出の他、
長編映画「ONLY SIVER FISH」、ABC連ドラ「Re:フォロワー」の脚本・監督も務める。代表作に「美しの水」「GARNET OPERA」、DisGOONie舞台「PHANTOM WORDS」「PANDORA」「PSY・S」「DECADANCE-太陽の子-」「GHOST WRITER」「MOTHERLAND」などがある。


<製作スタッフ>
原作:幸村誠『ヴィンランド・サガ』(講談社「アフタヌーン」連載)
脚本・演出:西田大輔
企画・製作:舞台『ヴィンランド・サガ』2024製作委員会
主催:DisGOONie/講談社


公式サイト:
https://disgoonie.jp/vinlandsaga

公式X:
https://twitter.com/disgoonie

©幸村誠・講談社/舞台『ヴィンランド・サガ』2024製作委員会

レポート:小泉「家族や姉妹みたいな仲」舞台『パリピ孔明』月見英子役:岩田陽葵・久遠七海役:小泉萌香合同取材キャストインタビュー

2024年5月3日から5月6日まで、東京・天王洲にある天王洲 銀河劇場、2024年5月10日から5月11日まで、大阪・サンケイホールブリーゼにおいて、舞台「『パリピ孔明』」が上演されます。

今回は、舞台が上演される前に、月見英子役の岩田陽葵さん、久遠七海役の小泉萌香さんにインタビューを行いました。

今回は合同取材会でのインタビューをお届けします。


Q.出演が決まった時の気持ちは?
岩田さん:
出演が決まった時、作品が話題になっていたことは知っていたのですが、ちゃんと作品を見られてなくて、 改めて作品を見てみたらすごく面白くて。面白いだけでなく、胸にグッと来るシーンもあって、この作品に出られるのが楽しみだと思いました。英子ちゃんは歌が上手で、この英子ちゃんを私が演じるんだという、プレッシャーや重みも感じました。

小泉さん:
話題になっている作品だということは知っていて、アニメでは私も知っている歌い手の方が歌っていて。 アニメもドラマもそうですけど、ビジュアルなど色んなところに『パリピ孔明』の作品感が繋がっているなと思いました。

「その作品に私が出演!?」と思いました。出演が決まったときは結構びっくりしたのですが、ビジュアル撮影の時に似ているねと言ってもらえることが多くて。話題性抜群の作品なので緊張もするのですが、皆さんの期待を超えられるように頑張って、楽しんで、舞台『パリピ孔明』を最後まで公演できたらと思います。

Q.歌に対するプレッシャーはありますか?
岩田さん・小泉さん:(ハモリで)あります。

Q.原作コミックスの『パリピ孔明』の印象は?
岩田さん:
最初、「パリピ」と「孔明」ってどう結びつくんだろうとタイトルから気になるような感じだったのですが、孔明さんが色んな策を練って、英子ちゃんを売り出し、プロデュースしていく。私、歴史とかそんなに詳しくないのですけど、孔明さんの策が一つ一つ面白くて、「あ、なるほど」と。孔明さんの適応力は すごいなと、楽しく拝見しました 。

小泉さん:
私も歴史が得意という訳ではなくて、特に中国の歴史は長いので、三国志とかどの時代かな?という感じな のですが…….。その昔実際にやっていた策を平成・令和の時代に活用出来るんだって、昔の人には頭が上がらないなと感じました。

Q.お互いのキャラクターの印象は?
岩田さん:
ななみん(久遠七海)は後半すごくキーとなるキャラクターなのですが、英子の前で見せる本当のななみんの姿と、本当は自分の意志じゃないけど、仕事として、プロとして、間に立たされている仮面のななみん。そのギャップに苦しんでいる姿が、すごく私も共感できる部分で、見ていて苦しくなるような、頑張れと応援してあげたくなる子です。

ビジュアル撮影の時に、撮影の順番がもえぴ(小泉さん)と前後だったのですが、もえぴのビジュアル写真が先に完成していたんです。いざ、ななみんになっているもえぴを見ると馴染みすぎていて。ななみんそのものになっていたので、ななみんを演じているもえぴが楽しみです。

小泉さん:
月見英子ちゃんもお歌が上手で、でもみんなに聞いてもらえる場所が少なくて悩みもたくさんあったけど、孔明と出会って、素の明るい部分が帰ってきた感じで。英子ちゃんにはるちゃん(岩田さん)本来のパワーを魂乗せてやってくれるのかなと思って、本番を楽しみにしています。

Q.香盤表を見て、お互いの名前を見た時はどうでしたか?
岩田さん:
もえぴがななみんと知った時は、ピッタリだなと思いました。私の中でも、ななみんはもえぴだとピタリと来ました。嬉しかったですね。英子と七海はすごく重要な関係性になってくるので、その関係性を演じられるのが嬉しいし、楽しみです。

小泉さん:
はるちゃんと他の舞台では結構長くやってきて、7年くらい一緒にやっています。だけどそれ以外の舞台では共演したことがなくて、(7年の)その作品も二人でしゃべるのは、ゼロではないんですけど、メインではないんです。7年もずっと一緒だったので、家族や姉妹みたいな仲なんです。他の作品も共演してないかな?

岩田さん:
初めて。

小泉さん:
お互いの舞台を観に行って、観に来てもらってはあるのですが、どうなるのか逆に分からなくて、すごく楽しみですね。お互いが仲間であり、ライバルというキャラクターの立ち位置なので、すごく楽しみにしています。


舞台『パリピ孔明』チケット一般発売日時は3月30日(土)昼12:00から
https://paripikoumei-stage.com/

レポート:Cartierブティック 麻布台ヒルズ店オープニングセレモニー

3月27日、東京・麻布台にある麻布台ヒルズ ガーデンプラザCにおいて、「カルティエブティック 麻布台ヒルズ店 オープニングセレモニー」が行われました。

今回はセレモニーの前に内覧会も行われ、スタッフの方に話を聞かせて頂きましたが、筆者の「カルティエは女性向けのラインが多いのでは?」という質問に対し、カルティエスタッフからは、「腕時計などでは男性向けの製品が充実している。」ことや、「革製品もユニセックスで扱えたり、革小物も是非使って欲しい。」と話していました。また、カルティエブティック麻布台ヒルズ店では、予約をすると使える1組限定でのサロンがあり、そこでゆっくり商品を手に取ることが出来ることや、日本庭園を連想させる、色彩鮮やかな庭を眺めることが出来ます。今回の段階では、まだ準備が整っていなかったと話していましたが、整うと快適な空間が麻布台に広がるのではないでしょうか。

カルティエブティック麻布台ヒルズ店では、置いてある商品は他の店と比較しても若干ハイブランドが多いようですが、革小物については、数万円から購入する事も可能という話もあったので、ちょっと背伸びをして店の中を覗き、いつかは身にまといたいブランドと思いをはせるのは如何でしょうか。店側としては、麻布台ヒルズに住む人や働く人はもちろん多くの人に足を運んでほしいと話していました。

今回のメインイベントは、「カルティエブティック 麻布台ヒルズ店」オープニングセレモニーでは女優の杏さんも駆けつけてくれました。実際に店の商品であるエメラルドのネックレスを身にまとい、自身も鮮やかな緑色のお召し物を着て、そして、テープカットもされていました。

<カルティエ ブティック 麻布台ヒルズ店 >
住所:〒106-0041 東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ C 1F
営業時間:11:00~19:00
※19:00~20:00はアポイント制の営業時間となります。
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
電話番号:カルティエ カスタマー サービスセンター  0120-1904-54
取扱製品:ジュエリー&ウォッチ、レザーグッズ、アクセサリー、フレグランス

レポート:三田「目指したからには本物になりなさい」三田紀房『ボクは漫画家もどき イケてない男の人生大逆転劇』販売記念会見レポート

Q.出版の経緯は?
三田先生:担当編集の方が定年退職をするという事で、先生の本で退職したいと説得されて引き受けました。

Q.過去の作品については?
三田先生:描けそうなものを描いていた。気持ちがあれば大体描けていました。漫画は体力が無いと描けないと思います。

Q.20代の頃、ご実家の洋品店の借金が1億円があることが分かり、兄弟で返すことになった。漫画で返済しようと思った理由は?
三田先生:借金を判明させるのが大変だった。全額ではなく、見えないところがたくさんあって、金融機関から借りてるお金はレシートが来て、返済計画が来るので目に見えて分かるが、洋品店は意外と表に出ないのがあって、それを判明させるのが大変だった。父親に聞いたが隠している所もあり、それを判明させている際、親戚からも言われて、判明させる作業に半年一年、結構時間がかかって、全体像が分かって、リアリティも無いし、その時その時で切迫感はあるが、お金を返しての繰り返しで、返済がどうやってもすりあわないことから、最悪の時も考えてはいました。

Q.30代になって、漫画家になって苦労話はありましたか?
三田先生:デビューして、担当の編集が親身な方で、「何か描いたら送ってください。」と言われて、家で描いて送っていたら、電話で編集から「載せます。」と言われて、デビューして原稿料を頂く生活が早かったんです。奥さんが学校の先生だったのと、田舎だったので、生活は出来ていたのですが、編集から「東京に出てきませんか?」と言われて、上京して、売れるまで相当時間がかかったのと、キャッシュフローが良くないと駄目なんですが、漫画家は売れないと原稿料はアシスタントの人の費用に消えます。

Q.漫画を連載していた際、アンケートで一位になる漫画を描けと編集に言われて研究されたそうですが?
三田先生:連載を続ける場合は、4、5位を保たないといけない。描きたいように描いていると上位に行けない。毎週編集の人が会う際に「1位を」と言われたので、1位を狙わないと連載が終わる恐れがあったので1位の漫画が人気があるのかを研究して、理由を考えて、こうやれば、人は喜ぶのだと思いました。

Q.40代で転機。本当の売れっ子として、週刊連載で2本始められましたが。
三田先生:週刊誌は、体力、気力、根気が無いと描けない。自分の人的リソースを注ぎ込む過酷な作業でした。突然、ヤングマガジンの編集から電話があって、月刊別冊ヤングマガジンで一回描いたら、編集長から「週刊誌でやらない?」と言われて、「ここで返事を逃すと、ヤンマガの週刊誌で描くチャンスは無いな。」と思い、どうやったら、二本描けるかの問題はあったけど、その場で「描けます。」と言いました。週刊誌を2本引き受けたら、どうしたら描けるかを後から考えました。人生の転機でした。

Q.ドラゴン桜を思い浮かんだきっかけは?
三田先生:モーニングの編集から連絡があって、高校教師ものをやりませんか?高校教師ものやりませんか?と何度か言われ、金曜ドラマみたいなのと言ったら、やっぱり高校教師ものやりませんと言われて断られるのですが、もし勉強が得意じゃない子供を東大に1年で入れたら面白いかもねと言ったら、連絡してきた編集は面白いというのですが、新入社員の方が面白くないと言って、あとから聞いたら灘高・東大で東大って意外と簡単なんだよと言われたのがきっかけで、逆の発想で出来ないかなと思いました。灘高・東大の彼がいなかったら、なかったと思います。

Q.印象の残る反響はありますか?
三田先生:読者の方が編集部に問題を解いたと電話応対することがあったのと、問題を書いたら解く人はいるだろうなと思ったけど、答え合わせを教えろというのが来るとは思わなかったです。一方通行ではなく、双方向の漫画も担えるんだなと思いました。

Q.「漫画家もどき」のタイトルについて
三田先生:塞翁が馬も良いが、インパクトが無い。パッと見て、何?とこの本は「漫画家もどき」って何だと思って貰うために、あえてちょっと「?」のタイトルをつけようとしたのが目的です。35年漫画を描いていて、自分はどういう人間かと考えた時に、漫画家だと自信をもって答えられるのかと問われると、意外と漫画家と言えるのだろうかと思いました。日本の漫画家は天才がいっぱいいる。女性の才能の高さ。男女合わせて、物語の絵を作る、総合エンターテインメントを発信している国は、日本が十周くらい先の量の多さだと比べれば、自分でするすると隙間から入り込んで、周りを伺いながら生息するというか、生き続けるか、違う遺伝子が紛れ込んでいる意識があります。

よく考えられるなという人が山といるので、それらからすれば、運良くスタートに着けて、存在感のリアリティを感じていて、浮遊している意識があって、一つのものであるという意識に繋がってるのではないかと思います。本物になれば「目指したからには本物になりなさい。」と決めたら一直線という哲学が日本人にはあり、美徳になっているが、別に本物にならなくても、本物じゃなくても生きられる。スポーツとか実力が目に見える分野は違うが、漫画家は意外とすそ野が広い業界でもあるので、ポジションに向けて、きっといいこともある。本物じゃなくても、それっぽくして生き続けることもあるし、それもいいんじゃないですかと思うのです。


<商品情報>
発売日:2024年3月19日
定価:1760円(税込)
四六判:208ページ
ISBN:978-4-06-532009-9
講談社ビーシー

(C)CORK, INC.