7月28日に千葉・舞浜アンフィシアターで、総勢26人のキャストとアーティストが出演する「デジフェス2019」が昼・夜の2公演で開催された。『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』への「02」キャラ登場決定が発表された、昼公演の模様をお伝えしていこう。
イベントは、八神太一役 花江夏樹とアグモン役 坂本千夏による開会宣言から始まり、花江、坂本の2人のほか、石田ヤマト役・細谷佳正、武之内空役・三森すずこ、泉光子郎役・田村睦心、太刀川ミミ役・吉田仁美、城戸丈役・池田純矢、高石タケル役・榎木淳弥、八神ヒカリ役・M･A･O、ガブモン役・山口眞弓、ピヨモン役・重松花鳥、テントモン役・櫻井孝宏、パルモン役・山田きのこ、ゴマモン役・竹内順子、パタモン役・松本美和、テイルモン役・徳光由禾の16名のキャスト、そして、「デジモンアドベンチャー02」より、ブイモン役・野田順子、ワームモン役・高橋直純の2人に加えて、当日のサプライズ登場となったホークモン役・遠近孝一、アルマジモン役・浦和めぐみの4名、そして、「デジモン」シリーズの挿入歌を多数担当している宮﨑歩とEDテーマなどを歌うAiMの2人のアーティストが登壇して始まった。
「デジフェス2019」最初のコーナーは、ファンやキャストなどから集めたアンケートの結果を使用したトークコーナーの「デジモンAWARD」。
1つ目のテーマは「デジモン」ファンから公募した”最も熱かったバトルシーン”。1位に選ばれたのは、『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』より”オメガモン vs ディアボロモン”。受賞を記念して、花江から坂本にトロフィーが送られた。
受賞した坂本は「今みたいに、みんなが携帯を持っていない時代だったので、本当にドキドキしながら作った作品です。頑張ったら、みんなが選んでくれると思ったら、もっと頑張ろうという気持ちになりました」と喜びを語った。
2つ目のテーマはキャストらの回答した” 一日だけなれるならなってみたいキャラクター”で、選ばれたのは“泉光子郎”。
3つ目のテーマもキャストらによる”一番カッコイイと思うデジモン”で、票を最も集めたデジモンは“エンジェモン”という結果となった。
最後のテーマは、ファンの投票による“自分のテーマソングにしたい楽曲”で、宮﨑の歌う「brave heart」が受賞した。
受賞した宮崎は「「butter-fly」だと思っていたので、嬉しいような恥ずかしいような、なんとも言えない気持ちです。放送当時に、自分の歌がクライマックスシーンで流れてくると、下手くそで気になっていたんですが、最近になりようやく観れるようになりました。これからも皆さんのテーマソングとして、これからもそばに居させてもらえたら嬉しいです」とコメントした。
続いてのコーナーは、2020年2月21日公開の映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の新情報をお伝えする「デジモンFUTURE」。
7月8日に公開された最新の告知映像がスクリーンに投影され、その最後に”「デジモンアドベンチャー02」キャラクターの出演決定！“とともに成長した「02」の選ばれし子供たちのビジュアルが映し出されると、ファンの間からは喜びの声が上がった。
18年の時を経て再びデジモンたちを演じることになった野田、高橋、遠近、浦和の4人。野田は、「本当に久しぶりに勢揃いさせていただきました」と再び「02」のキャストが集まったときの心境を代表してコメント。さらに、成長した選ばれし子どもたちの新キャストの情報が発表され、本宮大輔役・片山福十郎、一乗寺賢役・ランズベリー・アーサー、井ノ上京役・朝井彩加、火田伊織役・山谷祥生がサプライズでステージに登場した。
ステージに登壇した新キャストの4人、出演が決まった感想について聞かれると、片山がまず「本宮大輔のバカで元気で底抜けに明るいという点に親しみを感じていました。決定は電話で伝えられたんですが、伝えられたときはふわふわしていました」と一報を受けた際に夢見心地だった心境を述べた。
一乗寺賢役のアーサーは「連絡をもらったときに映画を見ていたんですが、それまでのあらすじも飛んでしまいましたし、その後のあらすじもまったく入ってこないくらいの衝撃でした」とコメント。
井ノ上京役の朝井は、「びっくりしすぎて、膝から崩れるというのを初めて経験しました。次の日も夢だったんじゃないかと思って確認しちゃいました」と喜びを語った。
火田伊織役の山谷は「連絡をもらったときに、声があっていたのか？演技があっていたのか？と考えたんですが、もしかして容姿？髪型かなって一瞬思いました」と話し、会場からは笑いを誘った。
すでに終えているアフレコの雰囲気について聞かれると、野田が「初回の顔合わせの後に食事に行ったり、和気あいあいとしていますよ」とコメント。また、山谷から、アフレコ後の食事の際に浦和から「伊織がいた」という言葉をもらい、それまでの不安感が解消したことを吐露。そんな山谷に浦和から「免許皆伝です」と言葉がかけられた。
劇場版の内容については、花江より「「02」の最終回につながる物語になっています。あと、太一とヤマトが大学生になって、二人で居酒屋にいってお酒を飲んでいるシーンで、リアルなトークをしたことが感慨深かったです」とコメント。坂本は「アグモンがお腹へったばかり言っていません。ちゃんと活躍していますよ！」と自身の演じるキャラクターが活躍することをアピールした。
映画『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の情報に続いてクラウドファンディング企画「デジモンアドベンチャー20周年メモリアルストーリープロジェクト」に関する情報や初音ミクとのコラボレーション企画にて「Butter-Fly」の歌唱決定と楽曲の一部が公開された。
新情報満載の「デジモンFUTURE」コーナーに続いて、この日発表となった片山、アーサー、朝井、山谷の4人も加わった総勢24人のキャストによる朗読劇「もう一つの8月1日」が行われた。8月1日は彼らが初めてデジタルワールドを訪れ、デジモンたちと出会った記念日。10回目となる8月1日を記念して、デジモンたちが自分たちのパートナーにサプライズプレゼントを贈ろうと作戦会議を行い、デジモンからそれぞれのパートナーに向け自分だけの「○○で賞」を贈る、というエピソードが繰り広げられた。
朗読劇のあとは、宮﨑、AiMによるライブコーナー。この日だけのスペシャルメドレーでそれぞれの代表曲を熱唱し、最後は会場を訪れたファンも含む全員で「Butter-Fly」を歌い上げ、2時間30分を超える「デジフェス2019」はエンディングへ。
この日登壇した26名のキャスト・アーティストがステージ上に再び登壇。閉会の挨拶を花江、坂本、片山、野田の4人が各作品を代表して行った
まず、野田からは「20周年ということで、「02」も参加させていただきました。楽しい時間を過ごすことができました」。
そしてこの日、出演が決定した片山は、「「02」に入らせていただくことができました。こんなに愛があふれる作品に関わらせていただくことが本当に幸せでなりません。元気にバカ明るくやっていきたいと思うので応援よろしくおねがいします」と元気よく挨拶。
アグモン役の坂本は「20年ってすごい時間です。また新しい仲間も増えて、夏が来たなという気持ちがします。映画もよろしくお願いします」と20年という時間の流れを感慨深そうにコメント。
最後に花江から「「02」組も参加して、さらにワクワクしてきた「デジモンアドベンチャー」ですが、20年前に僕もリアルタイムで見ていた世代なので、何度も参加させていただいて本当にありがたいです。願わくば、また来年もこうしてお会いしたいです」と延べ、最後は総勢26名のオールキャストの「ありがとうございました」で締めくくられた。
