レポート:東京国際映画祭2023「愛する喜び、食べる喜び満載!」「ポトフ 美食家と料理人」Q&Aレポート

2023年10月24日、東京・日比谷地区で行われている東京国際映画祭2023において、「ポトフ 美食家と料理人」のQ&Aが行われました。

今回のQ&Aでは、ドダン役のブノワ・マジメルさん、監督/脚本のトラン・アン・ユンさん、アートディレクター/衣装のトラン・ヌー・イェン・ケーさんが登壇されました。

最初に「ポトフ 美食家と料理人」がカンヌ国際映画祭の最優秀監督賞を受賞したいうことで、監督が喜びの一言を述べられ、改めて作品を見て頂けることが嬉しいと話していました。

東京国際映画祭の雰囲気については、ブノワさんはとても良かったと話していました。監督も、(レッドカーペットで)近くでファンの人と触れ合うのが嬉しかったと話し、長い時間堪能することが出来たと話していました。トラン・ヌー・イェン・ケーさんは、レッドカーペットの後に、今回のレッドカーペットの良さの話や、私のキャリアの中で最高のレッドカーペットでした。と皆さん興奮した様子で話をされていました。

食べ物をテーマにした映画を作ろうと思ったきっかけについては、監督が原作に出会ったのが最初で、登場人物が食べ物を語っているシーンが素晴らしくて、映画にされたそうです。

トラン・ヌー・イェン・ケーさんはその話を聞いて、「挑戦」だと思い、舞台が19世紀末のフランスで、私の起源はベトナムなので、映画の表現に驚いたのですが、食と言うのは文化を超えたものではないかと思ったそうです。

演技については、ブノワさんは、実生活でも料理を作るタイプで、料理を作るのは「愛の告白」ではないかなと思っているそうです。とは言っても、ドダンのようなアーティストではないですが、心を込めようと思い、直感的に演じることが出来たのではないかと思います。と話されました。そして、意外とシンプルに演じることが出来たと話し、冒頭の長い料理のシーンについては、コレグラファーのような振付師のようだったと話してました。

最後に監督から一言メッセージとして、「この作品は愛する喜び、食べる喜び満載です。今回の映画を通して、再確認して頂ければと思います。」とコメントされ、Q&Aが終了しました。


『ポトフ 美食家と料理人』
12月15日(金)Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下、スイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!
©2023 CURIOSA FILM-GAUMONT-FRANCE 2 CINEMA