ニュース:才能発掘オーディション「GEMSTONE」第4弾・東宝×ALPHABOAT×丸井グループによる「新宿アニメクリエイターオーディション」入賞作品が決定!!

東宝株式会社とALPHABOAT合同会社による、クリエイター発掘オーディション・プロジェクト『GEMSTONE』の第4弾として、「新宿」をテーマにショートアニメーションを募集した「新宿アニメクリエイターオーディション」。

『劇場版名探偵コナン』シリーズ(2011~17年)や『シドニアの騎士』、アニメーション映画『GODZILLA』三部作(2017~18年)を手掛けた静野孔文監督、『三者三葉』や『ジョジョの奇妙な冒険 黄金あの風』を手掛けた木村泰大監督と日本のアニメ界を代表するクリエイター2名を審査員として迎えた審査会の結果、その入賞作が決定!

様々なクリエイター(アニメーター、イラストレーター、作曲家、シンガー、役者、タレント等)の原石(=GEMSTONE)を発掘し、東宝とALPHABOATがさらなる活躍の場を提供する『GEMSTONE』。

第1弾企画は「ゴジラ」をテーマに全国から映像・イラスト作品を募集。第2弾企画として『With Japan!』をテーマにしたオリジナルキャラクター募集、第3弾企画として西尾維新の100冊目となる小説『ヴェールドマン仮説』のプロモーション映像募集などのオーディションを開催している。

「君の名は。」「僕のヒーローアカデミア」「弱虫ペダル」「ハイキュー」などを手掛けるTOHO animationを擁する東宝株式会社とAlphaBoat合同会社、そして株式会社丸井グループの三社で行われる本企画。新宿に3つの商業施設を運営する丸井グループは、ゴジラ・ストアTokyoの導入や様々なアニメ作品を発信している。

今回、丸井グループにプロジェクトの意義にご賛同いただき、アニメ界の新たな才能を発掘するオーディション・プロジェクトが実現した。

最終審査では静野監督、木村監督に加え、東宝アニメプロデューサーが担当した。入賞特典は、賞金(総額200万円)ならびに、東宝株式会社、AlphaBoat合同会社との新規企画開発の権利。

最終審査の結果、大賞、準大賞、優秀賞作品3作品が決定!


《大賞作品》賞金100万円

作品名:kaijushojo
作者:谷 耀介
新宿に住む、鬼。ある少女は鬼との戦いに挑む。
【審査員講評】
静野孔文監督
「圧倒的な映像力、そのポイントに尽きます。新宿育ちの私としては、もっとテーマをしっかり入れ込んで欲しかった…という気持ちもありますが、短い制作期間で作り上げたことを考慮すると、素晴らしい!の一言に尽きます。一人で作り上げているのだとしたら末恐ろしいですね。圧倒的な映像のクオリティ、そこにみなさんの評価が集まったんだと思います。」

木村泰大監督
「応募作品の中でもトップレベルのクオリティであり、そして世界観の切り口の面白さで選ばさせて頂きました。キャラクターのアニメーションも見ていて非常に楽しく、完成度と満足度が高い映像作品だと思いました。」

《準大賞作品》賞金70万円

作品名:ドラマティック
作者:作田綾乃
新宿で一人歌うストリートミュージシャン。彼女の声は誰かに届くのか…
【審査員講評】
静野孔文監督
「一人で作っている作品ではありませんが、パッケージとして非常に上手く纒まっていると思いました。自分としては、作田さんの作品が一番優れていると感じています。映像クオリティ的には、まだまだ改良し学ぶべきポイントが多々ありますが、歌を主軸とし、ドラマもしっかりできている。ベタな展開ではあるが、エンディングまで上手く纏めていると感心させられました。」

木村泰大監督
「19歳の若さでオリジナルの楽曲を軸に一つの作品をまとめ上げたという部分が評価ポイントです。新宿をロケーションとして使った作品が多い中で、上京してきたミュージシャンを題材にしていて人間のドラマを感じることができ、5分という尺も決して長く感じずスッと見ることができました。」

《優秀賞作品》賞金30万円

作品名:tellphone
作者:亀井樹
なくしたスマホの行方は?「物語の終わりは始まり」
【審査員講評】
静野孔文監督
「優れた映像表現に好感を持ちましたが、シナリオの構成で損をしています。キャラクターが出揃い、これから面白い展開が始まるのかと思いきや、お兄ちゃんが頬を赤らめて終わり…これだとオチとしては弱い。途中のタルい展開は捨て、オチをもっと強烈なものにしていれば、グランプリになってもおかしくないくらい、素晴らしい作品だったと思います。」

木村泰大監督
「個人的にコンセプトが一番好きな作品です。無くしたスマホを位置情報で探すというネタが現代っぽくて面白いなと思いました。ただ惜しいところは、ラストの店員さんに出会って終わってしまったところ。出会ってからのドラマも見たかったです。せっかく位置情報という武器があるので新宿のロケーションをからめてドラマを展開させていけばもっと面白くなったのではと思います。」

【審査全体の講評コメント】
静野孔文監督
「応募が始まってから非常に短い期間で作り上げたと聞いていたので、クオリティの高さにビックリしました。」

木村泰大監督
「非常に若い世代の人たちの作品をみることができてとても新鮮で楽しかったです。」

東宝プロデューサー・山中一孝
「短期間の中で制作していただいた作品群は素晴らしいと思いました。一方でオーディションを通して新宿というテーマを入れ込もうとすると一気にドラマが弱くなってくるのは全体的に感じました。“新宿”という都市とドラマを絡めるときに、“地方から見た大都市”というイメージから抜け出せなかった部分、例えば新宿には下町の一面があったりとか、いろいろな人種の人が行きかう町であるとか、今の新宿を切り取ったエッセンスが少しでも入るとドラマが濃くなる可能性もあったのではと感じました。」

各入賞作品・奨励作品への審査員からの講評全文は公式ホームページに掲載される。また惜しくも受賞を逃したものの、1次審査を通過した作品には、事務局の講評を掲載。

なお、入賞作品を含めた1次審査通過作品はすべてYouTube上で公開している。


<概要>
【GEMSTONE クリエイターズオーディション】実施概要
・第4回テーマ:「新宿アニメクリエイターオーディション」「新宿」をテーマとした短編アニメーションを募集
・応募期間:2019年8月21日(水) ~ 2019年10月31日(木)
・応募作品は、11月以降順次「GEMSTONE」公式YouTubeチャンネルで発表。

【受賞者への賞品】
・賞金総額:200万円
・新宿マルイ3館のサイネージなど、様々な場所での作品掲出を予定
・東宝プロデューサーとの企画開発
・ALPHABOATマネジメント機会の提供

【審査員】
・静野孔文監督
1972年生まれ。kry 株式会社所属。04年にTVアニメ『名探偵コナン』演出を手がけたのち、05年にアメリカのTVシリーズアニメ『G.I. Joe SIGMA6』の総監督に抜擢。『エヴァンゲリヲン 新劇場版:序』(07年・演出協力)、OVA『真救世主伝説 北斗の拳:第四部 トキ伝』(09年・監督)、『魔法先生ネギま! ~もうひとつの世界~』(09~10年・監督)、TVシリーズ『シドニアの騎士』(14年・監督)、劇場版『名探偵コナン』(11~17年・監督)、17年から18年にかけてはアニメーション映画 『GODZILLA』3作品で瀬下寛之と共同で監督を務めた。

・木村泰大監督
1983年生まれ。多摩美術大学を卒業後スタジオコメット所属。 13年の『ジュエルペット ハッピネス』では絵コンテ・演出を任されたのち、本編の第28話「あおい鳥が飛んで来た〜!」で演出を、第40話「ジュエル防衛隊しゅつど〜!」の絵コンテでそれぞれデビューした。16年の『三者三葉』で初監督を果たす。18年『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』の監督を務める。

◆東宝株式会社映画・アニメプロデューサー カッコ内担当作品
・山中一孝
(『はなかっぱ』、『弱虫ペダル』シリーズ、『モンスター娘のいる日常』、『ヤリチン☆ビッチ部』)
・吉澤隆
(『三者三葉』、アニメーション映画『GODZILLA』シリーズ)
・岡村和佳菜
(『ハイキュー!!』シリーズ、『血界戦線』シリーズ、『僕のヒーローアカデミア』シリーズ、『天気の子』)
・齋藤雅哉
(『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ、『灰と幻想のグリムガル』、『からかい上手の高木さん』、
『サクラクエスト』、『Fairy gone フェアリーゴーン』)
・武井克弘
(『干物妹!うまるちゃん』、『リトルウィッチアカデミア』、『宝石の国』、『HELLO WORLD』)


<本企画への参画企業>
【東宝株式会社について】
映画製作・配給・興行、演劇製作・興行の事業を新宿東宝ビル・日比谷シャンテなどの 不動産事業が堅実に支え、アニメ製作やDVDソフトの制作・販売、シネマコンプレックス網の拡充にも力を注ぎ、幅広いお客様にエンタテインメントを提供しています。

コーポレートサイト:
https://www.toho.co.jp/

【AlphaBoat 合同会社について】
デジタル・ネイティブ世代に向けた、コンテンツの自社制作によるスタジオ機能に 加え、クリエイターの発掘・育成・動画制作支援機能、ソーシャルメディアの運用や 動画チャンネルの運営機能、更には若年層マーケティング・ラボ機能など、クリエイティブ制作からブランド企業のプロモーション・マーケティングまでをワンストップで展開。デジタルメディア市場に新たな価値を提供します。

【株式会社丸井グループについて】
『すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブで豊かな社会を共に創る』というミッションの元、今回のテーマである新宿で3つの商業施設を構え、新宿マルイ アネックスではゴジラ・ストアTokyoも展開しております。様々なアニメ作品ともタイアップを重ねており、日本が世界に誇れる“アニメーション”の新たな才能を発掘するべく、本企画に協賛をしていただきました。

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