公式レポート:『世の中にたえて桜のなかりせば』4月26日・大ヒット御礼舞台挨拶 “大人の余裕もできたらいいな” 岩本蓮加、女優への意気込みを語る!

上映が終わり場内の明かりがつくと会場からは盛大な拍手が起こり、会場の熱も温まった中、岩本蓮加(乃木坂46)と三宅伸行監督が登壇。イベントがスタートした。

公開から3週間以上が経ち、周りの反応について聞かれると、岩本さんは「昔からの友達が久しぶりに連絡をくれた」といい「この作品に出させていただくことでいろんな反応をくれて嬉しかった」とコメント。乃木坂46のメンバーからは「普段の私(岩本)を見ていたのではなくて作品に入り込んで泣けた」と感想をもらったと話した。三宅監督は、「自分の周りでも映画を見てくれた感想で嬉しかったのが、見た方が自分の話、思い出話をしてくれるのが嬉しかったですね」と話し、作品がその人の中で形づけられていくのが嬉しいとコメントした。

岩本さんが先月高校を卒業されたことで環境や心境の変化があったかどうかという質問では、仕事と学業の両立は難しかったと言い「今は仕事のことだけを考えられるのが、すがすがしいです」と照れ笑いをしながらコメント。芸能界に憧れを持ったきっかけが“女優”だったそうで「この作品で学んだことをこれからも生かせていければ」と語った。

クランクインからクランクアップまでの岩本さんのお芝居についての話では、三宅監督は、とある同級生と対立するシーンでの演技で、無駄なことをせずただ立っているだけで表現できていたのがすごく良かったと明かしました。そのシーンはクランクアップの撮影だったそうで、岩本さんも「周りから“顔つきが変わった”と言ってもらい嬉しかった」「咲は感情をあまり出さないので表情で表現するのが難しかった」とコメント。宝田さんからは「目線について、こうしよう、この方がいいよ」と教えていただいたと当時を振り返った。

宝田さん、吉行さん、徳井さんと大ベテランの方々と芝居をした感想について岩本さんは「どんなに短いセリフでも感情が伝わるし、重みがある。どれだけ自然にできるかということも大事だと思いますが、強調する部分だったり確実に伝えたい部分がすごくわかりやすくて凄いなと思いました」と話し「落ち着いた演技や大人の余裕みたいなものも今後できたらいいなと思います」とコメント。
三宅監督は「大スターの方々なのに本当に謙虚でそこに普通にいて下さる。ベテランだから、ということではなく役をこうしたほうがいいと一緒に作っていくような感じがありました」と語った。

本作のエグゼクティブプロデューサーとW主演を務めた宝田さんについて、岩本さんは「何かあるごとにハイタッチをしたり、撮影をするときは腕を組んだり、私が緊張しない空気を作ってくれました」「最初は“宝田明さん”というだけで緊張していたけど会う回数を重ねるうちにあたたかい方だなと思いました」と思い出を振り返った。三宅監督は、先日宝田さんのご霊前にご挨拶に伺ったそうで、その際に奥様から「“撮影から帰った宝田さんは、本当に楽しそうに帰ってこらえた”と伺い、本当に撮影を楽しんで下さっていたんだと知り良かったなと思いました」と明かしました。

桜がテーマになっている本作については、岩本さんは「これから桜を見ると寂しくなるんだろうな。桜を見るたびにきっとこの作品の撮影だったり思い出がよみがえってくるんだろうなと思います」とコメントした。

そして最後の挨拶では、三宅監督は「この作品は、長く上映が続いてほしいなと思っていました。皆さんのおかげで、長く上映していただき、また公開劇場も増えていると伺いました。これからも長く皆さんの心に残っていける作品になったらいいな思っています。本当にありがとうございました」とコメント。岩本さんは「撮影している期間は、どのように皆さんに伝わるんだろうと思っていましたが、実際に感想を聞けて、私と同じ気持ちになってくださる方がこんなにたくさんいるんだなと感じたので、この作品を見て改めて自分の人生に向き合うきっかけになったら嬉しいし、来年も桜を見てこの作品を思い出してくれると嬉しいなと思います。本当にありがとうございました」と締めくくりました。


岩本蓮加 衣装クレジット:
ワンピース15,400円(LAGUNAMOON) 靴29,700円(銀座かねまつ 6丁目本店)イヤリング4,268円(flower)


日程:4月26日(土) 20:30~21:00
場所:丸の内TOEI ① (中央区銀座3丁目2−17)
登壇者:岩本蓮加(乃木坂46)、三宅伸行監督
※敬称略


<ストーリー>
終活アドバイザーのバイトをしている不登校の女子高生・咲(岩本蓮加〈乃木坂46〉)は、一緒に働く老紳士・敬三(宝田明)と共に、様々な境遇の人々の「終活」の手助けをしていく。咲は危険と隣り合わせの職業で、万が一のために家族に遺書を残そうとする者や余命わずかで思い出を残そうとする者たちに寄り添って「終活」のお手伝いをする日々を送っていた。そんな最中、咲の担任でかつて国語教師であった南雲は生徒からのイジメに遭い、教師をやめ自暴自棄の生活をしていた。咲はひきこもりの彼女の様子を見に度々家を訪れ、様子をうかがっていた。一方で、イジメの張本人の女子生徒を待ち伏せして自分の気持ちをぶつけたりもするが、彼女の中のやるせない気持ちは消えることはなかった。自身も不登校で行き場を求めている咲に、敬三は病気で老い先短い妻(吉行和子)とかつて見た桜の下での思い出を語る。咲は敬三たち夫婦を励まそうと、敬三がかつて見たという桜の木を探しに出かけるのだが・・・。

<キャスト>
岩本蓮加(乃木坂46)
土居志央梨 郭 智博 名村 辰 柊 瑠美 伊東由美子
徳井 優 吉行和子
宝田 明

<スタッフ>
監督:三宅伸行  脚本:敦賀 零 三宅伸行  企画・原案:鈴木均
エグゼクティブプロデューサー:宝田 明
主題歌「蒼空」Produced by 亀田誠治
歌:all at once 作詞:Ra-U ,レオリ 作曲:Ra-U

<タイトル>
『世の中にたえて桜のなかりせば』

<公開表記>
4月1日(金)全国ロードショー

<上映時間>
80分

公式サイト:
https://www.toei-video.co.jp/sakuramovie2022/

製作:埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ TOKYO MX ビーイング 東映ビデオ
製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ デジタルSKIPステーション  配給:東映ビデオ

©2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会