レポート:「すごく牙狼っぽい。」薄墨桜という作品「薄墨桜-GARO-」完成披露上映会イベントレポート

2018年9月27日、東京・新宿にある新宿バルト9において、劇場アニメ「薄墨桜-GARO-」の完成披露上映会イベントが行われました。

今回のイベントでは、雷吼役の中山麻聖さん、星明役の朴璐美さん、藤原保輔役の浪川大輔さん、メインキャラクターデザインの桂正和さん、監督の西村聡さんが登壇されました。

完成披露上映会が始まると5人がステージに登壇され、最初に全員がひとこと挨拶をされた際、朴さんと浪川さんのウイットに富んだ掛け合いで会場に笑みがこぼれていました。

最初に、「作品が上映されるに当たっての今の気持ち」について、中山さんは「アニメで完成披露上映会をあまり聞いたことが無いのでは?」と話していました。そして、今回の劇場版の収録について、中山さんは朴さんと一緒に収録は一日のみで、テレビシリーズのようにキャストが集まってではなかったので、「そういうものなのかな?」と思われたそうです。朴さんからの注釈で、劇場版については個別に収録することもよくあるそうで、中山さんも解説に納得された様子でした。

そして、収録については、中山さんと朴さんの時は、アニメの絵が出来た状態でアフレコだったそうですが、絵が出来た状態での収録は中山さんは珍しかったと話していました。

次にMCの方から「キャラクターのお気に入りのポイント」についての質問は、中山さんはテレビシリーズの紅蓮ノ月から今回の薄墨桜も、雷吼と星明と金時の絡む和やかなシーンが好きで、パリっとした所もあるが、和やかな所が好きだと話していました。

朴さんは紅蓮ノ月からちょっと経ってからの劇場版と言う事で、「麻聖君の成長が見られた事が良かった。」と話していました。浪川さんはどういういきさつかは明らかにされませんでしたが、朴さんからの少林寺拳法のパンチが効いたと話していました。浪川さんは藤原保輔はテレビシリーズと同じテイストで今回は良いところで登場しているので楽しみに待って欲しいと話していました。

桂先生は「雷吼は平安時代なのに魔界騎士特有のコート的な衣装を入れるのが大変だった。」という苦労話をされていました。そして、顔などのデザインは初稿そのままで、どのキャラも和顔を意識して描かれたそうです。星明は凹凸の無い形で、大体の人は音で歴史上の安倍晴明という男性を思い浮かべると思いますが、歴史観の匙加減を調整して、デザインをされたそうです。そして、星明はキャラは女性だったので、楽しくデザインしたとも話していました。

続いて、「キャラクターデザイン」については、演者側の視点では、3人とも「格好良い」という話をし、中山さんは「今回は自分だけのオリジナルキャラクターという感じで嬉しい。」と話していました。

そして、明羅のデザインについて、当初桂先生はアニメだとデザインが複雑になりすぎるという事で、省かれたものがあったそうですが、西村監督は敢えて劇場版でそれを採用し、桂先生を驚かせたそうです。西村監督は取り入れた理由として、たくさんのキャラクターがいる中で、シルエットでキャラが分かるのを意識したそうです。

牙狼シリーズと言えば、アクションシーンが多いそうですが、今回の劇場版では桜のシーンも綺麗ですが、どのシーンが好きかという話については、まだ上映前だったので、ネタバレの無い範囲でのシーンでは、中山さんは桜のシーンを挙げ、「すごく牙狼っぽい。」と話していました。

朴さんは、牙狼で薄墨桜、桜という発想が無かったが、見たら桜がとてもセクシーで良かったと感じたそうです。是非そこを見て欲しいと強調していました。

浪川さんは、バトルシーンを挙げ、「もう一丁!」というシーンがあり、「是非そこを見て欲しい。」と話していました。このシーンについては、桂先生からも「ネタバレギリギリだね。」と突っ込みが入っていました。

桂先生は、トレーラーでも流れている竹林のシーンを挙げ、日常に近い何気ない明羅絡みのシーンと藤原道長の船遊びをしているシーンも挙げ、京を感じさせると話していました。

西村監督は、「全部が見どころ」と言った上で、強いてあげれば藤原道長の堀内賢雄さんの演じるシーンを挙げていました。

最後に登壇者からのコメントとして、桂先生からは「全編通して美しい作品になっているので、京の感じを味わって欲しい。」、西村監督は「ご覧になったファンの方々も満足して頂けるのでは無いか。」、浪川さんは「牙狼シリーズは実写があったり、動きの激しさ、美しさもある。薄墨桜を味わって欲しい。」、朴さんは「牙狼という世界観と薄墨桜という世界観がマッチした作品です。」、中山さんは「雷咆のシリーズは唯一、和と融合している作品です。是非、最後まで楽しんで頂ければと思います。」とコメントされ、完成披露上映会のトークパートが終了しました。


「薄墨桜 -GARO-」公式HP:
https://garo-usuzumizakura.com

©2018「薄墨桜」雨宮慶太/東北新社