レポート:杉咲「ささやかな勇気をくれる作品!」映画『ぼくらのよあけ』公開記念舞台挨拶レポート

2022年10月22日、東京・日比谷にあるTOHOシネマズ 日比谷において「映画『ぼくらのよあけ』公開記念舞台挨拶」が行われました。今回の舞台挨拶では、沢渡悠真役の杉咲花さん、監督の黒川智之さんが登壇されました。

舞台挨拶が始まると、会場から大きな拍手が起き、杉咲さんと黒川監督が登壇されました。最初に映画『ぼくらのよあけ』がスペインのシッチェス映画祭で上映された時の様子が上映され、現地スペインの映像が会場に流れました。スペインでも映画を見た人たちの熱いコメントが会場に流れ、黒川監督も感動されたようでした。杉咲さんもスペインの方たちの愛情の溢れるコメントに胸が熱くなったそうです。

ここで、スペシャルゲストで、宇宙飛行士の毛利衛さんが登壇されました。毛利さんもコメントで、「私は二回宇宙に行きましたが宇宙人には会えず、悠真くんは宇宙人に会えて羨ましいです。」とコメントされ、会場からも笑顔がこぼれていました。

キャスト陣にインターネットで事前に集めた質問が行われ、「誰とどんな景色を見たいか?」では、杉咲さんは「母親と太陽に照らされた地球を(宇宙から)見たい。」、黒川監督は「友達(10人くらい)と男友達ならではの馬鹿話を宇宙でしたい。」、毛利さんは「皆さんにお見せしたいと思ったので、お台場の日本科学未来館でシンボル展示でジオコスモスを作ったので、是非見て欲しいです。」と話していました。

MCの中川さんからの質問で「宇宙食については?」の質問に毛利さんは「日本食も増えました。」と毛利さんがフライトした時より、種類が増えたと話していました。

それに関連して、「杉咲さんと監督、食べてみたいものはありますか?」という質問では、「どんな宇宙食があるかと思って調べたら、切り餅があって、食べ馴染みなものが良いのかなと思いました。」と話し、黒川監督は「シンプルなものがいいのかなと思うので、おにぎりやみそ汁のようなシンプルなものを壮大な景色で食べたい。」と話していました。

杉咲さんと黒川監督から毛利さんへの質問で、杉咲さんからは「これまでの記憶の中で残っている景色はなんですか?」では、毛利さんは「地球」を挙げ、スペースシャトル乗車時に足元にあると思ったら、上から青い地球が出てきたときはびっくりした。」と話していました。黒川監督は「地球の大きさをどう感じましたか?」については、毛利さんは最初「大きいと思った。」そうですが、「地球を1周するのに90分で回るのを感じて、小さく感じた。」そうです。

最後に代表して、杉咲さんからメッセージとして、「私はこの映画のラストシーンがとても好きで、悠真やナナコや宇宙船の関わりを通して、分かり合いたいという存在や分かり合えない存在だから歩み寄る作品だなと思っています。対人関係で気付き上げていくためにも、大事なヒントなのではないかなと思っていて、凄く心に響くメッセージだなと思います。美しくてスペクタルな作品にワクワク、そしてささやかな勇気をくれる作品だと思います。たくさんの方にこの映画を楽しんで欲しいです。」とコメントされ、イベントが終了しました。


第35回東京国際映画祭ジャパニーズ・アニメーション部門
映画「ぼくらのよあけ」
10月28日17:00~
TOHOシネマズ シャンテ
登壇ゲスト(予定):トークショー:黒川智之(監督)、佐藤大(脚本)


『ぼくらのよあけ』
絶賛公開中!
配給:ギャガ/エイベックス・ピクチャーズ

© 今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会