ニュース:僕の貢献度は絶大です!神田伯山「講談放浪記」記者会見レポート

2023年7月21日、東京・新宿にある新宿末廣亭において、神田伯山「講談放浪記」の記者会見が行われました。

今回の記者会見では、著書「講談放浪記」についての一問一答形式で、記者会見が行われました。

今回の本については、芸談の話になると嫌らしくなるので、芸談と言うのは裏要素としてある本だと語る伯山。

また、師匠の神田松鯉との子弟対談が伯山としては貴重な資料になっていて、場所と講談という物の聖地巡礼を出さないといけない本が出来たなと話す。

何故、講談界が10%なのか(落語家が100%として)、講談界は100人、古典講談は5500席以上。と落語界との差についても話し、落語と伍していけるのではないかという考え方もあるのではないかと話した。

役割の問題なので、僕がどうのと言うことは無いと思います。業界全体が潤わないので、(夏なので)北海道に逃げている場合じゃないなと思いますと笑いを誘うと、今回の講談放浪記の取材について、現地に行くのが結構大変だったと、実際の現場に行って、体感しないと分からない事も多かったと話す。

その他として、私と言うより、師匠が歌舞伎座に上がったのが嬉しかったと話し、師匠は歌舞伎座に講談師があがるというのは、大きな花火になると思ったとも。講談って勢いがあるんだなと(思って貰えると。)達成出来たなと思いました。講談界にとって、大きな大きな出来事でした。それが有言実行で出来て、ホッとしました。私に続いて講談師と他の業界の方が歌舞伎座に上がることで活性化出来ればと思いますと一つの形が出来たのではないかと話していました。

この他にも大きな構想があることや、講談と落語、歌舞伎などのジャンルに捕らわれず、古典芸能の発展を考えた話や、現代の娯楽として、例として挙げた漫画とかで、そこから講談が広がっていかないだろうかなど、記者会見の時間があっという間に終わる会見でした。


<書籍情報>
署名:
講談放浪記
著書:
神田伯山
価格:
1760円(税込)
サイズ:
A6判
ページ数:
261P
高さ:
19cm
ISBN:
9784065305003