レポート:映画「舞倒れ」先行上映会記者会見レポート

2024年3月18日、東京・新宿にあるこくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロにおいて映画「舞倒れ」の取材会が行われました。今回は、吾潟(あがた)役の松田凌さん、下戸(おりと)役の橋本祥平さん、硲(はざま)役の有澤樟太郎さん、歌見(うたみ)役の川添野愛さん、千種(ちぐさ)役の田村一行さん、願(ねがい)役の黒沢あすかさんがインタビューに応じて頂けました。

以下は質疑応答で答えられました。

(編集部注)訂正:記事公開当初に多くの誤字脱字がございました。(2024年3月20日17:27現在)は修正されいます。関係各位に謹んでお詫び申し上げます。


Q.始めて台本を読んだ時の印象は?
松田さん:
率直に申しますと初めて台本を拝見した時は、難解だなと思いました。舞であったり、時代背景だったり、なかなか特殊な設定だったりするので、こういったものを我々がどういう風に表現していくのか、そしてどういったドラマを築いていくというのは初見で読んだ中では頭の中では想像しにくかったのですが、実際に撮影に入って、色んな演者の方だったり、色んなロケーションを重ねていくにつれ、場所や人が、時間がこの作品を作ってくださったなと。自分が未熟だったから、台本では読み解けなかったものもあふれ出てきて、そういったものは初めて自分は幼かったなと悔しさがあります。

橋本さん:
ハードルの高い物語だなと思いました。率直な意見です。舞というものを題材にして、やったことが無かったので、それを撮影期間までにどのくらい近づけていくことが出来るか色んな課題はありましたが、いろんな方の撮影があって、自分自身撮影を終えることが出来て、嬉しく思います。僕らは家族なんですが、血がつながってない兄弟でして、でもそれをつなぎとめてくれているのは舞であって、けど舞のせいで離れて行ったりして、いろんな舞の顔があるなという印象を受けました。

有澤さん:
本当に重圧というか、伝統芸能の舞をやらせていただくことで率直にそこを感じましたし、最後まで見ていると青春だなと感じることがあって、本当に皆さんにも近い感じで共感というかそう感じてもらえるのではないかと思います。

川添さん:
「舞倒れ」というタイトルくらいなので、舞がたくさん出てくるのですが、能が歌詞とかも台本に全部に書いてあったので最初読んだのですが、能とかって難しいなという印象があると思うのですが、意外と意味をたどっていくと、結構現実的なところもあったりして、そこが面白さだなと思うのですが、その能の部分とこの映画の世界観が最初台本で昭和99年とト書きで始まって。それで「ん?」と思ったのですが、本当にありそうで、幻想的で絶妙なバランスが能の面白さと世界観がマッチしている感じがして、なんかお洒落なことをしているなと思いました。

田村さん:
現在の世界とは少し違った世界観の話でありながら、実は今にでもそっちの世界に行ってしまうような危うさが本当に身近に感じるパラレルワールドをそういった中で生きていく中で、踊りや表現の中で、連綿と継承されているのが僕にとっては、それが救いであり、これがどういう事が、世の中起きたとしても、こういった芸術は残っていくと素晴らしいのではないかと率直に最初は感じた感想はそういう感じでした。

黒沢さん:
私が台本を読んだときはまだ粗削りの状態だったので、最初に受けた印象は、日本海のように荒波、荒ぶる作品だったと思います。若者の命と、田村さんとは夫婦役なのですが、私たち夫婦が渡金流(ときんりゅう)という舞を継承しているのですが、有澤さん演じる硲(はざま)と守っていく。そして、ずっと若い子たちがついてきてくれる。こういった命のつながりと伝統を継承していく今と昔を大事に継承していくことに感動しました。そういったものをその中に、私自身はそんなに多くのセリフを語るわけではありません。だからこそ50歳を迎えた私にはとっても挑戦的な役だと思います。本当にいち早く皆さんに見て頂きたいと楽しんでいただきたいなと思います。

Q.映画を通じて事務所の仲間と仲良くなりましたか?
松田さん:
「いいえ」です。撮影期間の短さだったり、シーンの重なりとかもあったので、より深い形ではなかったのです。僕はご一緒することが初めてな方や共演経験がある人もいたのですが、俳優としてより好きになれたかというという面では「はい」かもしれません。うちの事務所にはこんなにも素敵な尊敬できる俳優さんがいるなと僕は撮影を通して実感したので、だから個人的に交流はあるかというと「いいえ」ですが、心に思っているのは「はい」です。

Q.最後に一言メッセージを
松田さん:
本日から「舞倒れ」という作品が世に皆さんの手に送られていくという事で、とても嬉しいなという気持ちの元、映画を作っていくというのは、一つの作品を出すことは、色んな方の力があって、感じまして、「舞倒れ」のタイトル通り自分も吾潟(あがた)もその瞬間を生きれたなと思っています。限られた少しの人生の時間を映画というもの足を運んでみて頂くものだなと思いますので、出来るだけ多くの方に輪が広がって、多くの人に届けられたらなと思います。


映画「舞倒れ」公式サイト
https://officeendless.com/sp/movie_maidaore/

©映画「舞倒れ」製作委員会