ニュース:AIアーティスト岸 裕真 初の個展「Neighbors’ Room」開催

このたび、原宿BLOCK HOUSEにて注目の若手アーティスト岸裕真の初となる個展が開催されることとなった。

技術革新が加速し、いまや情報化社会という言葉が死語となるほどに様々なテクノロジーがわたしたちの生活の一部となっている現在において、すでに人間はその身体のみをもって人間ということはできず、また機械をただ無機物として捉えることはできない。

岸はAIのなかでも、主に視覚・イメージにまつわる機械学習について研究を行ない、2019年には東京大学大学院の電気系工学科を修了。研究を通して岸はAIを「Artificial Intelligence」(人工知能)として扱うのでなく、ケヴィン・ケリーがいった「Alien Inteligence」(異質な知性)として向き合うことで、これまでの人間と機械技術との関係性を読み替えいくことに関心を持った。。

岸の初個展となる本展では、3D形状を学習するAIを用いて設計したファニチャーから構成されるインスタレーション作品を発表。わたしたちが普段何気なく使用している物体を、一度AIに委ね再構築することによって構成された日常的な空間は、わたしたちが普段生活する部屋と類似しながらも、日常からはわずかにずれた異次元空間に踏み入る感覚を想起する。それは、わたしたちがいつの間にかステレオタイプ化してしまう観念を静かにほぐしていく。。


<作家:岸裕真>
1993年生まれ。東京を拠点に活動。2019年東京大学大学院工学系研究科修了、東京藝術大学先端芸術表現科修士課程に在籍。AI(人工知能)を中心としたテクノロジーを駆使した作品を制作。AIを「Artificial Intelligence」ではなく「Alien Inteligence」(異質な知性)として扱い、ただ道具としてではなく一つの知性としてAIと共創することで、「人間とテクノロジー」の関係性を読み替えることを試みる。NIKEやVOGUEにも作品が起用されるなど、多領域にわたり活動中。これまで参加した展覧会に、「Eureka」展 (2019, 東京) 、「富士山展3.0 -冨嶽二〇二〇景」(2020年, 東京)、「荒れ地のアレロパシー」展(2020, 東京)、「 絵画の見かた reprise」展(2021年,東京)など。

<キュレーター略歴>
隅本 晋太朗(Shin Sumimoto)
1993年生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻修了。専門はアートにおけるマーケティングストラテジーとキュレトリアルセオリー。スタートバーン株式会社アート部門に在籍。これまでの活動に「Count
the Waves -見えないものをつなぐ-」展(2019, 東京, コキュレター)、「Welcome to Birdhead World Again- Tokyo 2019」展(2019,東京, アシスタントコーディネーター)、「富士山展3.0」(2020, 東京)、「村田宗一郎 A Walk through White Shadows」展(2021, 東京)など。


<会場>
BLOCK HOUSE 4F
東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 4F
会場HP:
http://blockhouse.jp/

タイトル:Neighbors’ Room
開催日時:2021年7月22日(木)〜2021年8月8日(日) 13:00-19:00
アーティスト:岸 裕真 (Yuma Kishi)
キュレーター:隅本 晋太朗(Shin Sumimoto)
開廊時間:Mon-Sun 13:00-19:00


アーティストHP:
https://obake2ai.com/work

お問い合わせ:
obake2ai@gmail.com